発達障害の児童生徒は、教師からの適切な支援があれば、困り感をカバーして、通常学級でほかの子といっしょに学習したり、生活することができます。
1時間の授業の流れを明示して、とまどいを減らしたり、板書の書き方を工夫したり、たくさんノートを写さなくていいように配慮したり、その子の才能をクラス全体に引き上げたり、その子の特性にあった支援をします。
また、必要に応じて「通級指導」も行います。
これは、決まった時間だけ、通常の学級からその子が別の支援教室へ行き、学習上・生活上の困難に応じた指導を受けます。
通級指導は、ふつう専任の特別支援教育に詳しい、経験をもった教員が担当し、軽度の発達障害をのある子は個別指導を受けることができ、効果も上がっています。
ただ、発達障害の可能性がある子で、通級指導指導を受けれている児童生徒は、全国で1割程度となっていて、担当者の増員が望まれます。
また、教職経験年数の少ない教員が増えてきた学校の現状のなかで、発達障害の子をサポートできる知識・技能に乏しい教員もいて、支援が適切でないこともあります。
教員の特別支援教育への意識の向上をはかり、知識・技能を研修する機会の充実が望まれます。
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