ドイツは、原子力発電ゼロを目指している国です。
このたび、稼働している3基が運転を終え、「脱原発」を完成させました。
2000年に決定して以来、20年以上かけて実現しました。
1986年にはソ連のチェルノブイリ原発事故が起こりました。
それより前には、アメリカのスリーマイル島でも原発事故がありました。
チェルノブイリ原発事故は、情報がないことおよび被爆の恐れをドイツ国民に抱かせました。
それを受け、政権が脱原発の方針を策定したのでした。
同時にエネルギー転換を進め、再生可能エネルギーの法律を整備しました。再生エネルギーを買い取るしくみもつくりました。
一時は運転の延長やむなしとしたこともありましたが、福島の原発事故を受け、メルケル首相は2022年度末に脱原発を決め、今回その目標が実現されたのです。
紆余曲折がありながらも、脱原発を実現したのでした。
ドイツ国民の中には賛否があるようですが、政府の方針は揺るぎませんでした。
唯一の核兵器の原爆被爆国であり、福島原発事故が起きた日本で、「できない」とかではなく、原発に依存しない再生可能エネルギーへの転換の道を険しくても探るべきです。
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