かかりつけの医院で、支払いを済ませ帰ろうとすると、スタッフが「お大事に」と声かけしてくださいました。
わたしには、妙にその言葉が心に響きありがたく感じました。
診察室で先生と自分の家のまわりの自然環境について談笑して、意気投合したあとでした。
心がほのほのとしてゆったりした後だったからかもしれません。
おそらく、今までに何度もほかの病院で「お大事に」とは言われていたのですが、スルーしていました。
言葉は、言葉でしかありません。それ以上でも、それ以下でもありません。
文章にするなら、みんなが文字に変換して書くことができます。
語るならなら、みんなが音に変換して話すことができます。
そのようにして、書かれたり、話されたりした言葉自体はだれが表現しても同じです。
つまり、その言葉に意味を持たせるのは言葉そのものではなく、そのいきさつや背景にあるのでしょう。
感動や感心の引き金になるのは、短い言葉ですが、自分がふりかえったとき、その足元に続いているのは、自分が歩いてきた道なのです。
言葉をどんな言葉にするかは、受けた側の感情によります。
よくかけられる、耳になじんだ言葉を自分への励ましの言葉や意味のある言葉にするのは言葉の受け手しだいなのです。
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