Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

赤について

2010年06月30日 08時29分05秒 | 日記

私は、赤い色が好きだ。

でも、作品に赤を使うと、
血をイメージするから
控えた方がよいと、よく言われる。
それは私が未熟だからだろう。

それでも
岩絵の具の赤い色を画面に置くと、
どきどきが始まる。
待ち望んでいた答えがそこにあるような、
その絵が、やっと私のものになるような・・・

自然の中で、
それは何かのシグナルだ。

赤い花は、昆虫を誘い、
赤い実は、鳥を誘う。

青い地球、緑の自然というなら
そこに生きる動物達は
赤い宇宙を抱えて生きている。

皮膚で隔てられた中と外
赤は、動物が身体の中に抱える色でもある。

この写真は、つい先日の夕暮れ。
私の部屋から見える、多摩川沿いの風景。
水面に夕日が映り
世界がぼおっと赤く染まった。

一日の終わり
体内を感じて震える。
この美しさ、
決して描けないと思う。