Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

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ちょっとだけ狂う

2012年06月08日 06時55分03秒 | 日記


名前も知らない木
紅白の順番で植えられている。
白の次は、


赤…そのまた向こうに 白、赤と続く。

近くで子供たちが木を見て、
「わー気持ち悪い~!!」と叫んだ。

毎年6月のこの時期、
気づくと もさっと花をつけている。
まるで、冗談みたいだ。

あまり背が高い木ではないので
下を通ると
髪が花に触れそうになる (のがちょっと嫌だ)。

この時期に訪れてくれた友人も
必ず反応して
「この木は一体何ですかぁ?」とか、
連泊の人は
「あれ?昨日まで、咲いてませんでしたよね」 とか…

彼らの微妙な表情を
この紅白を見るたびに思い出して
何だか可笑しくなる。

ピアニストのアファナシエフ*¹ は
ピアノの調律はちょっとだけ狂っているのがいいと
著書*² に書いていた。

ストライクゾーンをほんの少し外した魅力
完璧はつまらない、外しすぎはいやらしい。


私は多分、この木のことが

大好きだ。

http://www.youtube.com/watch?v=vKPjvGJELB4
(少し長いですが、24分過ぎからの演奏シーンはすばらしい)

*² 「音楽と文学の間―ドッペルゲンガーの鏡像」
   Valery Afanassiev 
論創社 (2001/11)
    http://www.tsutaya.co.jp/works/40181602.html