Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

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父の夢

2012年12月04日 07時35分25秒 | 日記


自分のブログが
呑んだり食べたり
そればっかになっているのに驚く。

仕事はしているのですが…

「こんなの描いています」って途中を見せるのは
あまり好きではない。

パンティをはきかけて、
片足にひっかけて
けんけんをしながらうっかり人前に出てしまうような
そんなバツの悪さに似ているから。

で、上の写真は
今日の裏打ち。


大きな紙を裏打ちするのは
正直めんどくさい

でも、
いつかしないといけないことだし、

前日に足利で飲み過ぎているので
絵を描くよりはいいかなと考えた。


そしてとうとう、「和紙のりいちばん」に手をだしてしまう。

今までは

しょうふ糊を煮て、漉し器でこして糊を作っていたのだが
その手間に裏打ち自体がおっくうになっていた。

画材屋さんによると
これは樹脂と糊を混ぜたものだそうだ。
確かにボンドっぽいにおいがする。
しょうふ糊の、あの柔らかなポチャポチャした感じはない。

どうなんだろう…

楽なものを使うと、もう元には戻れない。
それが良いか悪いかは今はわからない。






作業に入る前に
少しだけうたた寝をした。

夢の中で何度も目が覚めて
「あ、夢か」
「あ、またこれも夢か」…
となっていたが、
最後の夢に父がはっきりと出てきた。

「ムール貝は使わないのか?」
と意味不明のことを母に言いながら
廊下を行ったり来たりしていた。

私は驚いて父を呼んだ。

母が「よみがえったのよ」と
私に言った。

目が覚めて私は泣いた。

それが夢だということが
とても悲しかったのだ。