ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」という論文の中に
映画がいかに人を洗脳しやすいものか、それが絵画の比ではなくて
ゆえにプロパガンダに利用もされてきた云々…
DVDで「ニンフォマニアック1,2」と「インターステラー」* を観た。
「ニンフォマニアック1,2」はこれは決してポルノではなくて
大まじめに「性」と「依存症」に向き合った映画。
(借りるときはちょっと微妙)
監督はラース・フォン・トリアー
この映画の宣伝があまりにもポルノを強調しすぎではないでしょうか。
日本では、メジャーなヒット映画にはなりえないかもしれませんが
人のダークで滑稽な一面が、時々挟まれる神秘的な映像に裏打ちされながら進行
5時間はあっという間です。
苦悩に満ちた美しい映像詩だと思います。
「インターステラー」は2度観てしまったが
2度目は筋がわかっているため、はじめからほぼ涙目で(笑)
というのは、筋があまりにも奇天烈すぎて
1度目は面食らうストーリー展開についていくのがやっとだった。
宇宙のことを考えるのは好きで
多次元、ワームホール、ブラックホール、時空のゆがみなど
興味があり本も読んだが難解で、
それが力わざで映像化されている。
だから正直無理があるなぁと思いつつも
(ドラえもんの机の引き出し的な)
これは凄い先取りで
将来はあり得ると思えてくる
壮大な地球脱出劇です。
筋的には、地球からの脱出なんだけど
別の見方では「愛ある者の勝利」
「ニンフォマニアック」の方は愛なんか、こっぱみじんにしていますが
結局どちらも愛がテーマなのかもしれません。
愛はどこにでも忍び込んでくるんだなぁ…
*インターステラー http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/