ラース・フォン・トリアー 監督の映画作品は娯楽を超えてアートだと思う。
トリアー作品を初めて見たのはビョークが主演した
「Dancer in the Dark」だった。
この時はまだ監督のことは眼中になく
ただビョークの主演するミュージカルだという
友人に半ばだまされて(笑)映画館にのこのこついていった。
ミュージカルなのに超シリアス、まるで何かの事件に遭遇したかのように
身体が激しく硬直したのを覚えているー悪夢!!
早くその状態から解放されたかった。
死刑シーンまで加速するストーリーとビョークの歌声が圧巻で
泣きっぱなしで鼻かんだりして
終わってあかりがついたとたんに友人から
「亀井、顔にティッシュついてる」
と突っ込まれたりして…
他のトリアー作品を観ても、私の身体は必ず硬直。
やはり悪夢を見ているようで、早く解放されたいと願いながら
でもその映像の、怖いほどの美しさと、深く深く進行していくストーリーにのみこまれてしまう。
生きているということは、素晴らしくて、そしてどうにもならないほど恐ろしいことなのだ。
「Nymphomaniac: Vol. I,Ⅱ」はツタヤで借りたけど、
レンタルすると返却しなくてはならない、というのがもうストレスで
だからしばらくツタヤに行かなくなり、カードも期限が切れていた。
先日久しぶりに更新。「Melancholia」と「Antichrist」を借り、そしてまたもや金縛り(゜Д゜;)
こんな絵が描けたら…と願いながら。
予告はこちらから↓ よろしければ是非作品を観てください。
注:どの映画も後味悪いし体力使うので、元気な時にどうぞ。
★Melancholia : youtube →惑星メランコリアが地球に突っ込む話し。2章仕立てで後半の不安の煽り方がもの凄い。ワーグナーなりっぱなし。
★Antichrist →子供を亡くした夫婦が森に入り問答を繰り返す。手に負えない自然が人の狂気をエスカレートさせていく。人間のどこまでが野生なのか。
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