中国絵画を見るために
3泊4日の旅に出た。
五代宋元時代の絵画
日中国交の問題があるので
この先日本では見ることはできないだろうと思った。
ならば中国へ行こう
突然思い立った。
格安チケットゆえ、実質2日間しか
動けなかったが
結局2日とも美術館に通ってしまった。
もう2度と見られないかもしれないから…
北宋 李成(傳)晴巒蕭圖軸 10c
北宋 范寛(傳) 雪山楼閣圖軸 10c-11c
幾つかの絵画は
素晴らしい、というよりは恐ろしい。
岩と木々と大気と水
ほとんどの絵がその4つで構成されている。
その風景の中にぽつんと人がいたり
楼閣があったりして
スケール感を増幅させているのだが…
でもそのことよりも
描かれた風景は
見ている人も、作家をすらも
のみこんでしまう
これらの絵画は実寸を超えた
何か巨大な空間だった。
描いている作家でさえ
人間という自然現象の一つだと
すべてが(時間さえも)
絵という巨大な自然・自然現象の中に
吸収されてしまうように感じられて
その物質感のなさが
怖いのだ。
絵画空間は現実よりリアリティーがあった
そのリアリティーとは生や死を含むとても残酷なものだと感じた。
飛行機は春秋航空
茨城空港から乗った。
茨城空港まではリムジンバス(500円)が
東京駅から出ている。
座席はやや小さくて固いが
飛行時間は3時間ほどなので
さほど疲れない。
まあ、安いのでいい。
ただし、荷物は機内持ち込みの手荷物と
預けるトランクの合計15kgまで。
超えると超過料金を取られます。
中国の人は、地域によって違うのだろうが
無駄に気を使わないところが良い。
何度も足を踏まれたし
どつかれたりもしたが
私がうっかりどついてしまっても
気がつかない、知らん顔だ。
そんなことどうでもいいようだ。
日本だったらものすごく嫌な顔をされるだろう。
普段、
私はなんて過剰に、人に対して気を使っているのだろうと
逆に気づかされた。
知らず知らずのうちに窮屈なルールを自分に課していたかもしれない。
全く違う環境に身を置いて
大変良い刺激を受けました。
たった2日間、
計れないほど多くのことを学びました。
ありがとう中国!!
またきっと訪ねます。
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