2013年3月21日に開業したJPタワー低層棟の商業施設「KITTE(キッテ)」の中を散策していきたいと思います。東京駅南口交差点に面した正面玄関から内部へ入っていきます。
低層等の内部は広大な吹き抜け空間となっていて、回廊状につながっている各階の廊下沿いに専門店街が展開しています。オープン時点で物販71店舗、飲食27店舗の合計98店舗が出店しています。
低層棟内は東京中央郵便局、学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」(IMT)、国際カンファレンスセンターが入居しており、それ以外のフロアがキッテとなっています。
低層棟の吹き抜け空間の天井は巨大なガラス窓となっていて、空間全体に自然光が降り注ぐ構造となっています。同じ吹き抜け空間の商業施設でも、東京ミッドタウンや赤坂サカスとはまた違った雰囲気ですね。
吹き抜け空間の中央には日本画家である千住博氏が福島県の三春滝桜という紅枝垂桜を下絵として描き、拡大されたものに一般募集による200人あまりの人たちが花びらを描き、最後に千住さんが筆を入れて完成させたものだそうです。
商業施設のラインナップを一通り眺めてみましたが、丸ビルや新丸ビル、丸の内オアゾといった周辺施設の取扱商品の内容とバッティングすることを避けてか、全国の名産品等かなり異色な雰囲気が強かったです。
キッテの建物の裏側を少し見ていきたいと思います。「JPタワー」という名称は当初は仮称だったのですが、正式名称として採用されました。
JPタワーの南側、三菱電機本社ビル前はちょっとした広場として整備されています。この界隈で働いているビジネスマンの人たちにとっての憩いの場となりそうです。
三菱電機本社ビル側のキッテの正面玄関の様子です。旧東京中央郵便局の白レンガ壁が復原された丸の内広場側と比較すると、意外とスタイリッシュな雰囲気が強いです。
キッテがオープンする午前11時が近づいてくると、段々お客さんの数が増えてきました…。
地上六階フロアの回廊状になっている廊下にやってきました。撮影日の天気が快晴であることもそうですが、陽の光が吹き抜け空間内に降り注ぐのでものすごく開放感があります。
内装環境設計を手がけたのは建築家の隈研吾氏です。旧東京中央郵便局局舎を保存・再生した部分と新たに建築された部分に囲まれたガラス天井のアトリウムが目を引きます。
ミラーレス一眼デジカメを落とさないように注意しながら、見下ろして撮影してみました。
天井からボールチェーンを吊るし、旧東京中央郵便局庁舎の柱を表現しているのだそうです。
白レンガ壁を前面に出した低層棟の建物と比較すると、内部は思った以上におしゃれなイメージが強かったです。
よく見ると、アトリウム状の吹き抜け空間の壁面にも白レンガ壁が設置されているのが見えました。次回の記事では低層棟屋上の展望テラスへ向かいます!!!