晴海大橋と首都高速10号晴海線:工事進捗率50% 2014年9月30日
現在、首都高速道路の中で10号路線となる「晴海線」の整備が進められています。首都高速晴海線は、湾岸線の東雲JCTから晴海大橋上に設置される晴海仮出入り口までの約2.7キロの区間の高速道路です。
1993年(平成5年)7月:都市計画決定
2009年(平成21年)2月 : 豊洲出入口-東雲JCT開通(暫定2車線)
2015年(平成27年)度(予定): 晴海出入口-豊洲出入口(暫定2車線)
「こんな何もない埋立地に高速道路なんか延ばしてきて、一体だれが利用するんだ?」と思われるような路線ですが、都心部と高速湾岸線とを結ぶ高速9号深川線・11号台場線(レインボーブリッジ)のバイパス的機能を持っているのです。また、近年の再開発によって人口が増加している晴海地区や豊洲地区などの物流を担う道路ネットワーク整備としての意味があります。
豊洲地区や晴海地区の中から首都高速を利用しようとすると、一番近いインターチェンジは都心環状線の銀座出入り口となります。そのため、晴海ふ頭から銀座方面へ伸びている勝鬨橋に車の流れが集中することになり、晴海通りの慢性的な交通渋滞の要因の一つとされてきました。今回の晴海線が開通すると、車の流れが晴海線を経由して湾岸線に誘導されることになり、晴海通りの渋滞緩和に役立つことになります。
2014年7月現在、湾岸線の東雲JCT~豊洲出入り口間が既に開通しています。豊洲ふ頭周辺では高層タワーマンションや商業施設が出来て人口が増えていて、豊洲新市場や2020年の東京オリンピックの競技会場が整備されることになります。
2015年度には、豊洲ふ頭と晴海ふ頭を結んでいる「晴海大橋」の中まで延伸されます。晴海ふ頭は東京オリンピックの選手村が整備されるなど、これから5年程の間に一気に開発が進むことになります。
晴海大橋の造りですが、橋の中央部分に首都高速晴海線の高架と出入り口が設置され、その両側に放射34号線の一般道路(晴海通りの延伸部)が通っています。
首都高速道路株式会社 晴海線
http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/harumi/index.html
晴海大橋や、首都高速10号晴海線の工事風景を眺めていきます。晴海大橋を西岸側(晴海ふ頭側)から散策して、新豊洲ふ頭方向へ向かいます。
晴海大橋の晴海ふ頭側に、首都高速10号晴海線の「晴海出入り口」のインターチェンジが設置されることになります。
晴海大橋の上を散策していきます。新豊洲方向(東方向)の車線と、晴海方向(西方向)の車線の間には大きなスペースが確保されていて、ここに10号晴海線の道路高架橋が建設されることになります。
しばらく道なりに進んでいくと、10号晴海線の道路高架橋のための「橋台」が見えてきました。橋台部分だけは、2006年3月末の晴海大橋開通時に既に建設されています。
晴海大橋の東岸側(新豊洲側)では道路高架橋を建設するための工事が既に始まっています。正面に見える青色の高架橋は、新交通システムの「ゆりかもめ」です。
首都高速10号晴海線の道路高架橋は、ゆりかもめの鉄道高架橋の更に上側に架設されることになるので、橋脚の高さも非常に高くなるのですね。
晴海大橋の東岸側(新豊洲側)の周辺は広大な空き地が広がっている状態です。
ゆりかもめの「新豊洲駅前」交差点の全景を撮影しました。自動車の交通量が非常に多い環境の中で、道路高架橋の建設工事が行われています。
同じく新豊洲駅前交差点から有明方向を撮影しました。道路高架橋の延伸工事現場の遙か奥には、10号晴海線の「豊洲出入り口」が設置されているのが見えます。
「晴海大橋」の地図です。二つの車線の間には大きなスペースが確保されていて、この場所に首都高速10号晴海線の道路高架橋が設置されることになります。