
六本木三丁目東地区プロジェクト 工事進捗率8% 2014年9月26日
東京地下鉄南北線の六本木一丁目駅前、首都高速都心環状線の谷町ジャンクション前の再開発工事です。以前のこの場所には六本木プリンスホテルの敷地と、日本IBM本社ビルが建っていたのですが、現在は更地になって工事が進められています。再開発施設は延床面積約20万㎡と、すぐ近くにある六本木ヒルズや東京ミッドタウン並みの規模となっていて、業務×住宅×商業の大規模複合開発となります。この都市再開発は住友不動産株式会社が担当しています。
再開発施設の概要
再開発施設の面積は約2.7ha、高さ約249mの業務棟(40階)、住宅棟(27階)、商業棟(3階)の3つの施設で構成される大規模複合開発となっていて、前述の通り延床面積約20万平米(約6万坪)を誇る住友不動産のフラッグシッププロジェクトとなります。大手不動産業者である住友不動産は、すぐ脇に立っている泉ガーデンタワーの高層ビルも所有しています。
高低差のある地形的な特性を活かして施行区域を南北2つの街区に分け、低地側の「北街区」には商業施設を、丘陵地帯の高台側の「南街区」には業務棟と住宅棟を建設します。また地域貢献の観点から、災害時は一時避難場所としても活用できる複数の広場が設置されます。
再開発事業の主な特徴
1.延床面積約20万㎡、隣接する「泉ガーデン」と並ぶ、“住友不動産最大級のフラッグシッププロジェクト”
2.施行区域約2.7ha、新たな駅前拠点となる業務×住宅×商業の大規模複合開発
3.業務棟・住宅棟は免震構造、オフィス基準階貸室面積約1000坪、無停電対応などBCP対策を強化
4.歩行者の利便性向上のため、 「六本木一丁目」駅西口改札を新設、六本木通りと駅とを結ぶ地下連絡通路や地下鉄駅前広場を整備
5.通常は憩いの場、災害時は一時避難場所として活用する緑豊かな広場を敷地内に設置
6.敷地外周部の道路拡幅や歩道状空地の整備、電線の地中化などを実施

計画概要と整備計画
施行者 六本木三丁目東地区市街地再開発組合
所在地 東京都港区六本木三丁目地内
区域面積 約2.7ヘクタール
建蔽率 約57%
容積率 約878%
階 数( 高 さ ) 北街区 商業棟 地上3階、地下1階(約10メートル)
南街区 業務棟 地上40階(塔屋2階付)、地下5階(約241メートル)
住宅棟 地上27階(塔屋2階付)、地下2階(約113メートル)
延べ面積 201815平方メートル
主な用途 事務所、住宅、店舗、駐車場等
住宅戸数 226戸
駐車場 414台
プレスリリース:住友不動産株式会社発表の報道資料 2013年10月28日
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」“住友不動産最大級のプロジェクト” 建物本体工事に着手

首都高速都心環状線の飯倉入口前から撮影した「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の再開発工事現場です。工事現場内には巨大なプレハブ小屋や工事用クレーンなどが密集していました。

かつてこの場所には「六本木プリンスホテル」「日本IBM本社ビル」などが建っていましたが、すでに解体されて新しい複合施設の再開発工事が始まっています。

この場所は「麻布台地」と呼ばれる丘陵地帯の北端部に相当している場所であり、この辺り一帯は南側から北側へ向かって地面全体が緩やかな下り傾斜地形となっています。

工事用フェンスには複合施設の見取り図が設置してありました。敷地内には地上41階建て(高さ241メートル)の業務棟と、地上27階建て(高さ113メートル)の住宅棟の2つの高層ビルが建設されます。

約1400平方メートルの広さの「広場1号」の完成予想図も掲示してありました。

丘陵地帯の傾斜地形の中で再開発工事が行われています。

再開発区画沿いの歩道を北へ向かって、都心環状線の谷町ジャンクション方向へ向かいます。

再開発工事区画の北側を通っている道路へ回り込んでいきます。この道路も六本木二丁目方向へ進むと急な下り坂となっていきます。

実際に工事現場の周囲を散策してみると、とんでもない過酷な地形の中で再開発工事が行われているのがよくわかりました。

六本木通りの六本木四丁目交差点前から撮影した「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の再開発工事現場の全景です。

周囲の地形全体が傾斜しているので、まっすぐ立ちながら撮影するのが結構難しかったです。

六本通りに面して工事が進められている「北地区」の工事現場前にやってきました。この場所には地上3階建ての商業施設棟が建設されることになります。

以前から狭いなと感じていた、六本木通りの歩道部分の拡幅工事も行われるのでしょうか?

「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の地図です。