京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率17% 2014年10月14日
JR東京駅の八重洲口にほど近い中央区の京橋二丁目地区、中央通り(国道15号線)に面した広大な敷地で現在行われている再開発工事です。東京駅周辺は2000年代初頭から再開発に伴う高層化が進んできましたが、遂に京橋地区でも高層化の流れが到来してきました。京橋二丁目三番ビルや京ビル、明治屋ストア本社ビルなどが建っていた2街区の再開発工事です。
2013年の10月から日本土地建物や東京建物などは東京都中央区の京橋で大型再開発工事に着手しました。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルは耐震性を高めてそのまま利用します。その周囲に地上32階、高さ170メートルの超高層ビルを建設します。新旧のビルのデザインが調和するよう配慮し、全体の完成は2016年10月を予定しています。
明治屋ストア本社ビルとは
再開発工事の敷地内には明治屋ストアー本社ビルが建っていますが、このビルは取り壊さずに免震工事を施した上で保存されます。1885年(明治18年)に磯野計が横浜で創業しました。1903年(明治36年)に合名会社に改組、1911年(明治44年)に株式会社に改組しました。小売店の明治屋ストアーを、東京都を中心に日本で10店舗、日本以外で1店舗を経営しています。商品のブランド名として「Мy(マイ、エム・ワイ)」を使用しています。
事業概要
計画名称 京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在(施行区域) 東京都中央区京橋二丁目2番27(地番)
施行区域面積 約1.0ha
建築敷地面積 約7990㎡(約2417坪)
交通 東京メトロ銀座線 京橋駅直結、JR東京駅 徒歩5分
事業手法 都市再生特別地区、第一種市街地再開発事業
計画容積率 1330%
施行者 京橋二丁目西地区市街地再開発組合
特定業務代行者 日本土地建物(株)、東京建物(株)、(株)日建設計、清水建設(株)
参加組合員 日本土地建物(株)、東京建物(株)、清水建設(株)
施設建築物の計画概要
構造
再開発棟 S造(一部SRC造)、中間層免震構造
歴史的建築物棟 SRC造、免震構造
規模
再開発棟 地下3階地上32階建て(建物高さ 約170m)
歴史的建築物棟 地下2階地上8階建て(建物高さ 約31m)
用途および各専有部床面積 ※歴史的建築物棟は延床面積 再開発棟
事務所 約66590㎡(約20144坪)
店舗 約3000㎡(約907坪)
公共公益施設 約2380㎡(約719坪)
歴史的建築物棟 約5480㎡(約1658坪)
延床面積 約119050㎡(約36012坪)
駐車台数 約280台
事業の流れ
2006年 2月 準備組合設立
2009年 6月 都市計画決定
2011年 7月 組合設立認可
2012年 12月 権利変換計画認可
2013年 4月 既存建物等除却工事着工
2013年 10月 本体工事着工
2016年 10月 竣工(予定)
プレスリリース:日本土地建物株式会社、東京建物株式会社、株式会社日建設計、清水建設株式会社の合同発表資料 2013年10月2日
『京橋二丁目西地区第一種市街再開発事業 (東京都中央区)』の着工に付いて
「京橋二丁目西地区」の複合再開発施設の全景です。再開発区域内にある高級スーパー明治屋の本社・本店ビルと、高さ170メートルの高層オフィスビルの、二つの新旧のビルのデザインが調和するデザインとなっています。
1階フロア内には広大な吹き抜け空間が整備されていて、JR東京駅の八重洲南口方向へ抜けることが出来る構造になっています。
JR東京駅の八重洲南口側から見た再開発施設の全景です。
日建設計 アーカイブ 京橋二丁目西地区 第一種市街地再開発事業
http://www.nikken.co.jp/ja/archives/ndvukb0000013p23.html
地下鉄銀座線京橋駅真上の京橋交差点から、中央通り(国道15号線)を北へ向かって歩いて行くと、前方に「京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業」の再開発工事現場が見えてきます。
再開発工事現場内は巨大な工事用プレハブ小屋が設置されていました。建物自体の建設工事はまだ始まっていないみたいですね。
再開発工事区画内で免震対策などを施された上で保存されることになる「明治屋ストアー本店ビル」を見上げて撮影しました。清水建設株式会社のコーポレートカラーである、ブルーの工事用シートに覆われています。
長い間に渡って地下部分の工事が行われていたみたいですが、そろそろ建物本体の工事が始まるのでしょうか。
中央通りの歩道からは、再開発工事現場越しに東京駅八重洲南口の高層ビル群を見渡すことが出来るのですが、本体工事が始まるとそれも不可能となります。
再開発工事現場内は、何基もの大型クレーンが展開されていました。
再開発区画の周囲は京橋地区のオフィスビル街が広がっていて、1960年代の高度経済成長期に建てられたような老朽化が進んできているオフィスビルや雑居ビルがゴロゴロしています。
中央通り(国道15号線)の横断歩道を渡り、再開発現場前にやってきました。
再開発工事現場の北側の「京橋トラストタワー」の敷地に沿って、路地裏へ入っていきます。この路地裏の道を西側へ向かってまっすぐ進むと、東京駅の八重洲南口前に出ることが出来ます。
八重洲南口寄りの一角から振り返って、再開発工事現場の全景を撮影しました。再開発工事と並行して、この狭い道路などの拡幅工事なども実施されるみたいですね。
上記の完成予想図を眺めていると、この場所には緑地帯も兼ねた中規模の広場が整備されることになっています。
同じ場所から、免震工事中の「明治屋ストアー銀座本店ビル」を見上げて撮影しました。
京橋トラストタワー前から振り返って、再開発工事現場の全景を撮影しました。京橋地区も、2000年代後半に入って再開発による高層化が進みつつありますね。
再開発工事現場周辺の地図です