
田町駅東口北地区土地区画整理事業「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」:計画段階中 2014年10月28日
JR田町駅東口の芝浦小学校・幼稚園と港区スポーツセンターを移転させ、その跡地を東京ガス、三井不動産、三菱地所の3社で共同開発する再開発事業「田町駅東口北地区土地区画整理事業」です。芝浦小学校・幼稚園は芝浦四丁目地区へ移転し、港区スポーツセンターは東側に隣接している東京ガス研究所跡地に移転します。プロジェクト名の「TGMM」とは、東京ガスの「TG」、三井不動産の「M」、三菱地所の「M」の頭文字です。オフィス階や商業施設が入る地上31階とちじょう36階のツインタワーと、地上9階のホテルが建設されることになります。2014年ん10月3日、3事業者による報道発表で、本プロジェクトの計画地を含む田町駅東口北地区地区計画(再開発等促進区を定める地区計画)の都市計画決定が告示されています。
「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の特徴
1.JR田町駅東口駅前に誕生する複合ビジネス拠点
JR田町駅至近の利便性の高い立地に、国際競争力強化に資する高機能オフィスを整備するとともに、そのオフィス機能を支えるホテル、商業施設なども導入し、全体延床面積約30万平方メートルにもなる駅直結の複合ビジネス拠点を整備します。
2.駅直結の歩行者デッキ等による歩行者ネットワークの構築
JR田町駅改札から「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の敷地に隣接して「みなとパーク芝浦」(2014年12月開設予定)や「愛育病院」(2015年2月開院予定)が立地する公共街区まで、連続して接続する歩行者デッキを整備しバリアフリー環境を創出します。また、地上レベルにおいても、地域の方々の回遊性向上を図るため、本計画地内の通り抜け空間となる歩行者通路を整備。通路に面しては商業店舗を配置し、天候に関わらず買物や飲食が楽しめる商業モールを構成します。
3.緑豊かな都市環境の創出
歩行者デッキと地上の2つのレベルにおいて、歩行者ネットワークに沿うように緑量のある樹木を植樹。複層的かつ連続的に緑化を施し、来街者が豊かな緑を感じることができる「緑陰モール」を形成します。現在の区立芝浦公園部分は、地域の方々の憩いの場となる、緑豊かなオープンスペースとして整備します。
4.駅前施設として相応しい防災対策
帰宅困難者対策として、広場空間やオフィス共用部等を活用し、約1500人の受け入れが可能な一時滞在施設を整備します。また、本計画地内広場の一部にも大屋根を設置し、災害時の駅前滞留者を誘導するためのオープンスペースとして活用します(約700人の受け入れが可能)。加えて、約260平方メートルの防災備蓄倉庫を計画地内に確保し、災害時には、帰宅困難者等に備蓄物資を提供、防災性の向上を図ります。
5.スマートエネルギーネットワーク
大型で高効率なガスコージェネレーションシステム(以下「CGS」)を導入し低炭素化を図ります。停電等の非常時にも、CGS等を活用することで本計画地全体のほぼ100%の熱・電気の供給を継続し、エネルギーセキュリティの向上を図ります。
本計画地全体のエネルギー需給を一括管理・制御するSENEMS※(スマートエネルギーネットワーク・エネルギーマネジメントシステム)を導入し、既に公共街区に建設中の「第一スマートエネルギーセンター」(2014年11月供給開始予定)と連携させることにより、田町駅東口北地区全体におけるエネルギー需給を最適化し、さらなる低炭素化を図ることができるようになります。
※SENEMS:情報通信技術(ICT)を活用し、建物側の需要データやプラント側の供給データ、気象情報といった外部データ等の膨大な情報を瞬時に処理し、人には難しい最適なコントロールをリアルタイムで実施し、地域全体のエネルギー需給を一括管理・制御するシステムです。

「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の完成予想図です。

再開発計画の配置図です。

JR田町駅直結の「歩行者デッキ」です。
田町駅東口北地区土地区画整理事業「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」
所在地 東京都港区芝浦三丁目
主要用途 事務所、店舗、ホテル、生活支援施設、地域冷暖房施設、駐車場等
敷地面積 約28,000㎡
各棟規模
A棟(事務所棟) 地上31階・地下2階 延床面積約135,000㎡ 高さ約180m
B棟(事務所棟) 地上36階・地下2階 延床面積約145,000㎡ 高さ約185m
ホテル棟 地上9階・地下2階 延床面積約11,000㎡ 高さ約65m
生活支援施設棟 地上6階 延床面積約6,800㎡ 高さ約35m
※生活支援施設棟は港区が既存建物をリニューアルし、「子育て支援施設」として継続使用予定(2015年10月開設予定)
設計監理 株式会社三菱地所設計・株式会社日建設計
全体新築工期 2015年度~2019年度(予定)
プレスリリース:三井不動産株式会社発表の報道資料 2014年10月3日
東京ガス・三井不動産・三菱地所によるJR田町駅直結の大規模複合開発「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」始動 ~「田町駅東口北地区地区計画」都市計画決定~

田町駅東口前、港区立芝浦小学校や芝浦幼稚園の跡地に建設されることになる再開発工事「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」を見てきました。

田町駅東口交差点前にやってきました。200メートル離れた場所には、JR田町駅舎が設置されています。

田町駅東口交差点前から撮影した、「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の再開発工事現場の全景です。再開発工事は2015年度内から始まることになっています。

再開発区画内には「港区スポーツセンター」の建物がまだ残されていて、隣接している場所で現在建設中の「みなとパーク芝浦」内に移転することになっています。

田町駅東口交差点の南側には、東京工業大学附属工高の敷地が広がっています。

現在の「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の再開発敷地西側を通っている道路では、歩道部分の再整備工事が行われていました。

田町駅東口周辺の駅前繁華街の建物群はそのままの状態になっています。

「港区スポーツセンター」の建物群の全景を見上げて撮影しました。みなとパーク芝浦へは、2014年12月末に移転開業することになっています。

田町駅東口前はちょっとした駅前繁華街の街並みが広がっているのですが、数百メートルも歩くと、周囲は中層マンションやアパートなどが建ち並ぶ住宅密集地帯が広がっています。

芝浦小学校跡地と、港区スポーツセンター敷地の間を通っている道路の全景を撮影しました。再開発計画の予想図を見てみると、この道路は廃止されることになっていますね。

港区スポーツセンター前から振り返って、「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の再開発工事現場の全景を撮影しました。

工事現場越しに、JR田町駅の南側一帯に林立している高層オフィスビル群を見上げて撮影しました。2000年代に入って急速に再開発による高層化が進んできています。

「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の再開発計画は、東京オリンピック開業前の2019年に竣工予定となっています。

「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の地図です。