みどりの野原

野原の便り

3月10日 朝風峠

2011年03月10日 | Weblog
何回も通る朝風峠への道だが、今日のコースは通ったことのない道もあった。
満開のホトケノザやオオイヌノフグリ・タネツケバナなどが満開。
のどかな田舎道もよく見ると帰化植物の繁殖が目立つ。

 
一面ヤワゲフウロ ずいぶん増えた。 麦そっくりのムギクサ これも帰化植物 

 
     モンツキウマゴヤシ  ツクシの群生 今日は団体行動なので素通り

「朝風峠」は「元は上平田と稲渕を結ぶ狭い道で、地元では上平田峠・稲渕峠と呼ばれていた。もう少し山に入ったところが昔の峠で、「朝風千軒」と言われる賑やかさだったが、室町の頃に集落は稲渕の方へ移ったという。今は通る人もなく途中で途切れているというが、地蔵さんのあるあたりまでは行ける」と説明され行ってみることになった。
 
西の見晴らし 二上山から葛城・金剛山まで見渡せる。六甲山まで見える日もあるらしい。 右)東を見ると稲渕の集落と真下に案山子ロードが見えた。

「あさかぜ」は平城京の長屋王家の屋敷跡から出た木簡に「竹野王」「旦風(あさかぜ)」という文字が見られ、稲渕の龍福寺にある竹野王碑にある「朝風・・」にあたると言われるところから峠道が拡張整備された時「朝風峠」と名づけられたらしい。
 
    山道を入って行く。  道が途切れたあたりにお地蔵さまはあった。
この地蔵は年1回 栗原集落の方がお祀りされているとか。 右の肩の上が大きく欠けているのは、「朝風地蔵」と平田集落にある「みみなおし地蔵」が争って、片方は肩を取られ、片方は耳を取られた。というおもしろい言い伝えがあると説明があった。 ここから昔は栗原集落に抜けられたそうだ。

 
スギは今花粉のシーズン。今日のメンバーの中にも何人か花粉症の人がいる。
まだここのスギは花粉を飛ばししてはいない。 ところで雌花は? よく見るとそれらしいものがあった。
ヒノキは神社などに使われる大径材はなくやむを得ず外国の台湾ヒノキ・アフリカケヤキといった木材も使わざるを得ない状況らしい。

          帰り道の畑のおもしろ大根
 
①「空洞大根」よく見ると皮だけを残してきれいに大根の形にくりぬかれていた。誰の仕業?「この頃は明日香でもアライグマが殖えているらしいよ」と言う声もあったが。  ②「イナバウワー大根」どうしてこんな形になったのかな?

祝戸公園でメンバーが他の花を観察している間にこの根元を探したら「あった」

 土に半ば埋もれたハランのツボミ 

そして解散後、飛鳥駅からそう遠くない「みみなおし地蔵尊」を見に行った。
「みみなほしちそう」と石標が立つ社を覗いてみた。

 
      お社         みみなおし地蔵尊 
耳が欠けているか? 格子の間から見てみたがよくわからなかった。


古い大きい錐がいくつかと、病気平癒を書いた新しい錐が奉納してあった。ここでは錐(キリ)に願いを書いて祈願奉納するらしい。聞こえのよくない私も10円のおさい銭をあげて祈っておいた。
コメント
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