みどりの野原

野原の便り

3月24日 没後80年 金子みすず展

2011年03月24日 | Weblog
招待券を1枚もらっていたのを思い出して、急きょ予定変更して京都大丸でやっている金子みすず展へ行ってきた。

薄幸の童謡詩人のイメージで、知っている詩もいくつかあったが・・・
展示量の多いこと。手紙や自筆の原稿や写真など内容がすごく豊富だった。
よくこんなものまで残っていたなと思うような通信簿まであった。

本当はついでにもうひとつ美術展に行こうと思っていたが、掛け持ちで行けるようなものではなく、美術展は今日はあきらめた。

詩に出てくる 子供の遊び・空や雲や水、虫や草や魚・・昔はこんなに自然は身近な存在だったのだ。

それに同じものを見ても、感じ方がすばらしい。見る目がやさしい。

今まで知らなかったけど、今日好きになった詩がいくつもあった。

その中の1つ 「芝草」

    名は芝草というけれど、
    その名をよんだことはない。

    それはほんとにつまらない、
    みじかいくせに、そこら中、
    みちの上まではみ出して、
    力いっぱいりきんでも、
    とても抜けない、つよい草。

    げんげは紅い花が咲く、
    すみれは葉までやさしいよ。
    かんざし草はかんざしに、
    京びななんかは笛になる。

    けれどももしか原っぱが、
    そんな草たちばかしなら、
    あそびつかれたわたし等は、
    どこへ腰かけ、どこへ寝よう。

    青い、丈夫な、やわらかな、
    たのしいねどこよ、芝草よ。





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