夜市の入り口あたりで、朝、骨董市(ガラクタ市?)をやっていた。
時計やカメラ・ペットボトルに入ったリカちゃん人形のような人形、上に2つ、下に5つの玉の付いたそろばん。
瓦やタイルのカケラ等の他、ボロボロの皮の自転車のサドルもならんでいる。
買わないけれど覗いてみるのは面白い
昨日声をかけたら「明日9時15分においで」と言われた「ツバメ生態館」はホテルのすぐ近く。
歩いていたときに「永安燕子生態館」という看板を見て、何かな?と気になっていたところだ。
朝ツバメがたくさん飛んでいて「ツバメの多いところだな」と思ってもいた。
その家は中華料理の高級食材「燕の巣」を取るための「ツバメのお宿」だった。
空家になったところにツバメが入り込んだことから始められたようだ。
去年バリ島に行ったときにバスの中から「あれはツバメのマンション」と言われたところがあったのだが、ここもそうらしい。
こんな世界遺産の街中に、ツバメのお宿があるとは驚き。
中を見学できるのはうれしい。楽しみだ。
燕の巣を取っているお家は他にもあるらしいが、公開しているのはここだけという。
燕の巣の展示 大きさ・形はいろいろ。個性がある。卵の入った展示もあった。
案内のおばさんが説明してくれる。 英語かマレー語
マレー語はインドネシア語に近いのでマレー語も混ぜて案内してくださる。
娘は忘れかけているインドネシア語だが、なんとか対応。
私は娘に通訳をしてもらう。
昔中国の鄭和という人が遭難した時、食べ物がなく、村人にもらったツバメの巣を食べて生き延びた。
その間に力もつき肌もきれいになったので、宝物と交換してツバメの巣を国に持ち帰り、貿易が始まったという。
ツバメはburung walit という種類らしい(アナツバメの仲間?)
1年に2・3回卵を産み、15日~20日で孵る。巣立ちまで45日~50日。寿命は15年~18年。
巣は古いものは使わず、新しい巣をつくるか、古い巣の上に重ねて新しい巣をつくる。
ヒナが孵り、餌が足りない時は巣を食べるそうだ。
ツバメは1夫1婦制で生涯連れ添い、もし途中でどちらかが死んだら片方はヒナが育つまで世話をして、ヒナが巣立った後、後を追って死んでしまうと言われたが本当かな~??
黒ツバメと白ツバメがいるらしい。黒いツバメの巣は羽が混じり黒っぽく、白いツバメの巣は唾液でできているので白い。
等のお話を聞く。
放棄した巣を取るのだから大丈夫ね。
暗い部屋へ。
懐中電灯に照らされ天井の横桟が見えた。その桟に巣をつくるらしい。とまっているのが見えた。
ツバメは入り口に近い部屋よりも奥の暗い部屋を好むそうだ。
山洞の燕の巣再現
前にボルネオに行った時、洞窟で竹製の長い長い梯子を見たことがある。
あんな危険を冒してツバメの巣を取っているのかと思ったが、家の中なら取りやすそうだ。
2階へ
取ったツバメの巣から羽やごみなどの遺物を取り除く作業を見学。
ピンセット・ナイフ・ハブラシ・歯医者さんで使うような削る機械など使って遺物を取り除く。
細かく切れ切れになった巣は型に入れて成型する。
手間がかかるのは確か。
ツバメはこの天窓から入ってくる。天窓の縁も美しいタイル張り。
右)古い井戸のある中庭
9時半に入ってきた団体客ともう一回りして、最後は販売所へ。
「窩燕真純百之分百」 と書いてあった。「正真正銘混じり気なし」ということ。
(「窩」ではなく下に内の字 手書き入力で出ない)
箱に入った燕の巣がずらりと並んでいた。買って帰る人もいるんだろうな。
せめて1つでも買って帰りたい・・と思ったが、巣1個でも3000円以上もするので断念
燕の巣スープがあるというので1つ頼んでみた。
スープとは言っても味は付いてなくて黒蜜をかけて食べるデザートのようなものだった。
これで1500円ぐらいする。ツバメの巣の代わりにゼリーが入っていても私にはわかりそうにもないが、ものは試しで・・
健康と美容にいいそうだ。ちょっときれいになったかな??
2階から古い様式の瓦が見えた。ババハウスやお向かいにもあるが、高くて見えないので気になっていたのがよく見えた。
展示も見ることができた。
次に続く
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