みどりの野原

野原の便り

12月24日 長居公園・植物園 タイワンツバキ満開 ツバキ・ソテツ・ホテイチク?開花

2016年12月26日 | Weblog
長居公園
 
     タイワンツバキ 満開       
        右)ベニバスモモ 暗紅色の葉が紅葉して明るい紅色になった。不思議。

長居植物園

いつも見ているツバキの果実 種子の付き方をじっくり見たのは初めてだった。


果皮の真ん中にある中軸 種子はこの”先の方”にくっついていた。
果実の仕切りの中で種子が成長するので果実の数が少ない時にはゆったりと育ち、きれいに丸みを帯びた形になるが、数が多いと中で押し合いへし合いして、種子の形はいびつになる。
時には上下2段に付くこともあるらしい。今まで種子の付き方まで考えたことがなかった。
果皮が分厚いのは虫対策らしい。なるほど・・と思ったが、ネットで見ると、この厚い皮を突き抜ける口吻を持つゾウムシの仲間もいるらしい。
虫に負けないようにするにはツバキはまた対策をたてねば・・。

ソテツ
  
裸子植物であるソテツの雌株。先端には基部に胚珠を付けた大胞子葉が球状に集まっていた。
            
 
 1枚の大胞子葉(あまりいい写真ではない) 右)大きく育った赤い実は種子。先端に珠孔が見える。
珠孔は、ぱっと見、柱頭のように見え、果実かと錯覚するがこれは種子。
珠孔から受粉滴を出し、花粉を受け止め、花粉管を伸ばして受精するらしい。

センダン
 
まだ果肉の付いた”実”、鳥が食べて排出したものか、果肉が取れた5角形の”実”もたくさん落ちていた。
果肉の付いた実は果実。中の5稜のある固い部分は内果皮で核と呼ばれる。
核は普通5部屋に分かれていて、その中に種子がある。
ちゃんと育てば中の種子は5つあるわけだが”しいな”もある。

芽生えの時、どこからどういう風に芽が出てくるのか?
「合わせ目が割れて・・」と書いてある。芽が出る様子を見たいものだ。
種(核)を蒔いてみようかな。

カミヤツデ

花が満開だった。他に花が少ない冬だからこそ主にハエの仲間、蚊やアブも蜜をなめに来て受粉を助ける。
ハエや蚊は人にとっては不快昆虫だけれど、植物にとっては役に立っているのだ。
世の中、役に立たないものはない。もしハエや蚊がいなくなれば生態系に影響が出るかも。

ホテイチク(ホテイチクではないかもしれないらしく、確認中だそうです1月28日 はっきりした段階で訂正します)
花が咲いていた。竹は一斉開花することで知られる。

ネットで見ると竹は種類にもよるが、40年とか60年とか120年とかに一度花が咲くらしい。
説がいろいろあるらしいが1970年頃に、全国一斉開花した記録があるという。マダケのこと?

ホテイチクはマダケ属で特徴もマダケと似た所がある。(節の隆起線は2、各節から枝が2本出るなど)
違うのはマダケは20mぐらいにもなるが、ホテイチクは5~12m程度。マダケの枝の第1節は中空なのに対し、ホテイチクは中実など。花序の形も違うらしい。

 
小さい細い竹も大きく成長した竹もみんな花が咲いていた。
また、一斉開花と言っても”ずれ”があるらしく、他の植物園ではまだ咲いていないらしい。これからあちこちで開花のニュースを聞くことになるのかな?
開花したタケはすべて枯れるかというのはわかっていないらしい。
地上部は枯れても根が残ってまた復活することもあるそうだ。


ホテイチクの花序 たくさんの小穂が集まり、それぞれ2小花を持つ。
だから、1つの花序の中には膨大な花がある。  
ひらひらした雄しべの柱頭、その根元に細かい毛のあるグチャグチャっと曲がったムラサキっぽい雌しべが見えた。
まだつぼみのものからもう花が終わったものまで、長い期間をかけて花を咲かせるようだ。

他にも球果などを観察した。

今日はクリスマスイブ 植物園でも夜のガーデンイルミネーションを見に来る人も多いだろう。一度見てみたいが、夜まではおれないので帰る。
娘の作ってくれたクリスマスケーキで静かなクリスマスイブ。
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