震度５の品川

打ち合わせを終えてトイレに入って居る時に揺れを感じた、結構地震が多いので慌てなかったのだが段々大きくなる、大急ぎで出ると皆外に向かって走り出している、庭に出ても未だ揺れは収まらない、１３階建ての大きなビルが左右にゆっくり揺れている、軋む音が聞こえる。
３～４分位か、揺れが収まったら向かいの社屋から出て来た人が「震源は宮城沖だ」と言って社内に戻った、（宮城沖で此の揺れでは大変な事になっているな）と思いつつ第一京浜に移動する、電車は動いて居ない、国道脇に有るビルからは社内の人達が外に出ている、
皆の視線を追ったら黒煙が上がっている、駐車場に多くの人が集まっていると又大きな揺れが来た、４０代の女性が「此れから勤めだが家が不安だから」と暫く悩んでいたが戻る事にした。情報を見て居ると錯綜はしているが最大１０ｍ位の津波が発生して居て東京湾も例外ではないらしい、念の為国道から高輪台の上に移動する、暫く道路脇に有る広場でガラス張りの美容院に有るテレビを見て居たがこんな時に雨が落ち始めた、（恐らく暫くは交通機関は駄目だろう）と判断し明るい内に有るいて家に向かう。滅多に出掛けない女房が今日に限り千葉に行っている、
メールも電話も全く届かない、が、暫くしたら女房からのメールが届き始めた、此方の返事が届かないので何通も来る。
少し歩いたらクローズの札が有るが扉を開けて居た店が有ったので聞いてみたら「こんな時だから入ってください」と入れてくれた、此れは助かった、珈琲を頼んで壁にあるテレビのニュースを見る、未だ錯綜気味だが大変なことである事は十分に解る、その後次々と人が入って来るので店を出る、未だ女房とは連絡が取れないが無事の様だ、五反田に抜けて更に第２京浜沿いに下り始めた頃やっと女房と連絡が取れた、
千葉のそごうに入って居る時に地震に有ったらしい、店員の誘導で店外に出たら壁の一部が剥落していたと言う、一緒に居た友人は稲毛に住んでいるが交通手段が無いので歩いて向かうと言う、途中で夕飯を買って先ず会社に行く、ディスプレイが全部、本体が１台、シュレッターと書類が散乱している、とりあえず片づけると今度は自宅に戻る、
此方はそれでも被害は少なかった、仏壇の位牌が落ちて居たがその他の被害は無かった、しかしガスのブレーカーが落ちてガスが出ない、暗くなったので明日にしてニュースを見て居たが頻々と緊急地震情報が入る、がどうやら此れは誤動作になって居る様だ。福島第一原発の冷却水の注入モーターが止まったらしい、「電源が」と言っていたが内部だと厄介だ、
一般水では無く「重水」だと思うがいずれにしても危険な状況だ、燃料棒を抜き出す前に減速材の黒鉛が有ると思うがチェルノブイリの比では無い場所に有る、此れが避けられてもその後暫くは停止は免れない、政治の不安定から経済に与える影響が心配だ、