梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

原発の是非

2011-03-15 07:54:23 | 雑記
今回の地震は図らずも原発問題の抱えている問題を如実に顕す事と成った。原発の事故問題はチェルノブイリ、スリーマイルアイランド事故の時に大きく取り上げられたが結局咽元過ぎればと言うかいつの間にか消えていた、一方で「原発は危険だから全廃すべき」と言う一派が居る、推進派は「万全を期しているから大丈夫」だと言い続けていた、又「現在のエネルギー需要の30%近くがすでに原子力に頼っている状況では社会活動、特に経済に与える影響は計り知れない」とも言っていたが反対派はこの問題には触れていない、推進派の言う安全基準はM8.5程度で今回のM9は想定外だった、天災は過去のてデータは参考にしかならない事は阪神神戸震災でもスマトラ沖のM9.1でも十分に経験をしている、M10までなら大丈夫かと言えばそれは解らないとしかいいようは無いだろう。だとすれば如何なる状況でも人命には最小影響を考える事が大事である、
しかし今回輪番停電をせざるを得ないと言う状況になった時に現代人はそれに我慢が出来るか、経済活動はどうなるのかと言う問題が大きくなってくる。経済の基盤は今のエネルギー供給で賄うように計画されているのだ、そしてこの問題は日本だけの問題ではなく世界各国が抱えている問題でもある、この天災を自然界からの警告と認識し今後の人類が取るべき進路を考え直す時期になったのではないのだろうか。
昔の言葉に「満足するのには2つの方法がある、物を増やすか、欲を減らすかだ」と言うのが有るが欲を究極に減らせば人類の進化は止まってしまう、無論「進化は文明だけではない、精神的進化が重要だ」と言う意見もあるが昔の生活に戻る事はあまりに難しい、病死の問題は仏教の根源にもあるがこれを受け入れるのが進化だと言うのはあまりに酷でもある。
エネルギーに関して言えば火力では結局輸入に頼る事、CO2の問題、そして根本的にはやがて尽きる物であるという事だ。
日本の保有する原資を考えると海からの潮位干満と火山列島としての地熱だろうか、両方とも工事が困難ではあるが全て地球本来のエネルギーだ、原発のイニシャルを考えたら可能性はあると思われる、今まで進まなかった事の一つに地熱が大きいところはほとんど国立国定の公園で環境庁の管轄だと言う事が有ったがそれ以前の問題になったので花だろうか、
恐らく後半年は大量に電気は不足する、福島第一は修理不可能だろう、新たに同じ出力を得ようとするとしても今回で如何に危険か知ってしまった住民の同意は難しいだろう。選択肢の一方に地熱発電を検討する事も一考に値するだろう、