情報の重要性を公共放送は認識しないとならない

東京の水道水に放射性ヨウ素が基準値を超えたので「乳幼児には極力使用しない様に」と言う放送がされた、
このことに関してＮＨＫが昨夜から取り上げていたがその内容は最初に保育園の映像で、
栄養士と調理師が「急いで買いに行ったがもう無かった」と言う話に続き「味噌汁やご飯も炊かなければならないので大変な問題です」と言っていたのだがこれは最初から認識が違う、
「乳児のミルクには」と言っていた筈である、乳児以外は許容レベルがその３倍だ、新生児を除く１歳未満は細胞の増殖が大きいのでこの時期は影響が大きいだろうと決められている数値だそうだ。
三食の炊事を水道水を使わなければあっという間に品不足を起こすのは当然だ、今回の措置で本当に必要な乳児に廻らなくなる恐れは十分にあるのだ、次に個人の住宅でインタビューをしていたが此処でも「２歳の子供が居るので」とミネラルウォーターで味噌汁を作っていた、「布巾は洗っても大丈夫よね」と言う場面も放送された、
ＮＨＫはそれに何のコメントもつけずに放送している、このニュースを断片的に見れば（炊事には水道水は使えないのだ）と思う国民が多くなる事は間違いないだろう、個人がこう言う認識はある程度仕方ないが栄養士がこれでは風評以前の問題だろう、公共放送局としては何おか居わんやである。
こう言う間違えた認識を抑えて一般国民に冷静になって欲しいと伝えるのが公共放送の使命だろう、
この基準は東京新聞によると「１年間毎日摂取したら自然界で受ける放射線量被爆値を少々超える値」だそうだ、乳児のミルクは大体一度に２００ｃｃ、１日５回与えて１年間の量に等しい、しかし乳児は生後１年未満でそれを超えると成人と同じになる（これも若干おかしいとは思うが）生後１年間は一番細胞分裂が活発だから極少に設定していると言うが生後半年はそんなに与えないだろう、
情報の内容が理解しにくいので恐怖だけが一人歩きしている、野菜の放射線量も「野菜１ｋｇあたり」の話である、毎日葉物野菜を１ｋｇ採り続ける人間が居るのか？只でさえ緑黄色野菜の摂取量が減って居る事が懸念されているのだから。
放射性物質と放射線との区別もわかり難いままと言うより明らかに混同して放送している所もある、人体に直接影響のあるのは放射線被爆である、汚染物質とはこの放射線を発する物質の事で放射線の影響範囲は１ｍには満たない、葉物野菜は汚染されてからそれ程経っていないのだから洗浄すれば恐らく除去される、無論水道水が汚染されていれば別の問題もあるが野菜の成分に汚染物質が含まれている可能性は少ない、専門家に「洗浄したら使用できないか＞？」と言う質問も無い、
原発が無事納まってくれれば少しの間は土壌汚染もあるかも知れないがヨウ素の半減期は８日間である、１ヶ月で粗影響は無くなる、しかしこのままだと被災地域の野菜は恐らく向こう１年程度は苦しくなる、
国の責任は重要だ