梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

震災と宗教

2011-04-08 07:54:24 | 雑記
昨日は夕方から風が強くなった、9時頃には更に強くなりすんでいる古い建物の4階では建物の周りが金切り声を上げている、金属の扉は時々誰か訪れたのではないかと言う様な音を立てる。くだらないテレビが終えて11時過ぎにに布団に入った直後今度は携帯電話のけたたましい音で起こされた、急いでテレビを付けるとかなり大きい地震の様だ、女房を起こして少し身構える。
宮城県沖で最大震度は6強だと表示される、2~3分後に揺れ始めた、念の為食器入に付けている開き止めを確認する、
宮城が震度6強、岩手福島は震度5強と表示が出る、原発が心配だが此処で心配しても仕方ないので寝ることにした。翌朝おきてラジオを入れたがどうやら原発には深刻な被害は無かった様だ、もっとも今の報道は余り信用できないが取り敢えず信じるしかない、
何時もの様に珈琲を淹れながらラジオを聴く、私の起きる時間は5時半前後、目覚ましが無くとも大抵自然に目が覚める、何となくラジオを掛けておくのだがこの時間帯は民放数局が宗教団体の放送だ、
何となく聴き流しながらふと宗教団体の放送だというのに今回の震災に対する話が全く無いことに気が付いた、
ローマ法王からは確か見舞いのコメントが有った気がするがなぜ日本の宗教団体はこの様な時にアクションを起こさないのだろう、
企業単位、スポーツ選手、タレント、そして子供を含めて一般人が多くの義援金を集めていると報道されているが日本最大の信者を誇ると標榜している信仰団体
でも義援金の話は聞かない、若しかしたら報道を控えているだけかもしれないがもしそうだとしたら報道する必要はあるだろう、
幾つかの信仰団体は大きな道場と言う施設や信者の為の宿泊施設を多く保有している筈である、
此処を被災者に提供する位の事は出来るのではないだろうか、それとも「信者でない人間に手を差し伸べる気は無い」とでも言うのだろうか、
キリスト教を揶揄する言葉に「信じる者は救われる」と言う言葉が有るがこれは決して現世利益を言っているのではなく「神を信すれば迷いが無くなって生きる悩みから開放される」と言う意味で「信じない者は救われない」と言うこととイコールではない、元来宗教と言うものはそこが原点で心のあり方を説いたところから始まった、やがて自らが救われたらその心の持ち様を他の人に説いてゆく過程で挿話、寓話が付け足されて来た、しかし原点は自分を救い他人を救うと言う精神世界にあるだろう、
この様な未曾有の災害においては真っ先に物心共に救済の行動を起こして欲しい物だ、特に精神的に不安定の人達に「大丈夫、必ず又元通りになる、悲観をしないで」と言ったメッセージを出すことが出来る筈である、多くの信者から集めた金で膨大な建築物を保有出来る組織である、しかも税金は全く掛からず税制上報告義務すら免除されていた宗教法人はその使命を果たすのはこの様な時こそ重要だろう

原発事故の発表と報道

2011-04-07 08:51:45 | 雑記
圧力容器に水素ガスが溜まって水素爆発の危険が出てきたので窒素ガスを注入すると言う、NHKの放送は上から水素・酸素・窒素の図で描かれていた、あの順番だったら窒素を入れる意味が無い、比重を調べてみたら酸素が1.492で窒素は1.250で滞留の順序は上から水素・窒素・酸素になる、これなら効果が理解出来る、もう少し注意して報道をして貰いたい、
報道規制かと思っていたがどうも何も考えていないのではないかと言う疑問すら起きる、汚染水の事も誰が考えてもああなる事は予想できただろう、原子炉格納容器や建物の容積は図面を見れば解っている、圧力容器に水を入れても入らないのは内部のガスを抜かなければ当たり前だと言うことも素人でもわかる。第一放水した水量と建物全体の容積を比べてみれば放水した水が何処かに漏れている事は小学校の算数並みの計算だ、1㍑の容器に30㍑の水をいれたらどうなりますか、なぞと言う問題は小学校の初等でも出ない、そしてこの水はレベルはともかく放射性物質が混ざっていることも容易に解る、現場の人達も恐らく委員会も東電も承知した上で放水していたのだとは思うがその時点で「汚染水の危険は十分あるが冷やさなければメルトダウンの危険がある、緊急避難ですからどうかご理解を」と発表すべきのことだろう、(何とか納まれば)と思ったのかもしれないし、大反対が来るかもしれないと思ったのかもしれない、しかし核爆発を含む原子炉の暴走を止めるのは最優先だと正直に発表しないから遅れるほど問題は深くなってしまう、今の窒素の問題も元々原子炉の内部気圧が1気圧~数気圧なら図の様な比重分けで安定するかもしれないが密閉容器の中に水素ガスが発生していると言う事は気圧はかなり高い状況だという事だ、圧力を掛けて窒素を注入した時にあのような安定した状況には成らないだろう、確かに酸素濃度が低くなればそれなりに効果はあるだろうが圧力容器がどの程度持つのか強度的にリスクは多くなる、正確にリスクを発表して置かなければ国際的にも発表の信頼性が失われる、
既に近隣諸国から汚染水を海洋投棄するのは許されない、と言う報道が出て来ている、しかし最悪の状況もかんがみて「事前に連絡をするべきだ」と言うある程度冷静な意見が送られている、当事者の我が国がこの様な事態を放って置けば世界の孤児に成ることが大いに懸念される

核汚染の認識と人間の力

2011-04-06 08:59:23 | 雑記
核汚染が広がっているが情報が実に錯綜している、放射能汚染と言う言葉は流石に少なくなってきた、自分の理解している物をまとめてみる。無論素人の知識だから違うところも多いかもしれないが大筋に思い違いは無いと思う、
汚染物質と放射線被爆の違いである、「放射線汚染物質」と言う言い方が時々出るがこれは少し違う、
被害をもたらすのは「放射性物質」であって汚染物質はその放射性物質に汚染された物質である。
放射線被爆と言うのは放射物質から放射される放射線と言う物で主にα(アルファ)・β(ベータ)・γ(ガンマ)の3種類、この中で特に被爆度が大きい物がガンマ線である、これは癌治療に使われる物で細胞を一瞬で破壊する力がある。
放射線を放射し続ける物質が放射性物質で今回出ている物は要素とセシウム、若干のプルトニュウムであり各々特性がある
放射線に被曝すると細胞が壊される訳だが放射線によって強さと影響する距離も違う、透過力も違い一番強いのはガンマ線だが鉛のほかいくつかの金属で遮蔽が可能である。ヨウ素はこのガンマ線はあまり出さないので影響する距離は放射性物質から30~80cm程度である。これを解りやすい例で示すと放射物質は火の粉に近い、火の粉の強さは各々違い、燃え尽きる時間も違う、
これが良く出てくる半減期で単純に計算すれば半減期の5倍で凡そ1/65.536になる計算だ、無論段階的に減る訳ではなので半減期が8日のヨウ素に関しては「1ヶ月で影響が無くなります」と言うのは間違いない。
しかし叩き落としたり洗い流せばその後に影響がある訳ではない、火傷を負っても火傷その物が影響を及ぼすことは無い、野菜の上に放射性物質が付着しても洗い流せばその後に影響はまったく無いのは火の粉が付いても水で洗い流せばその野菜を食べたからと言って火傷をする事は無い、問題はこの火の粉は自然に燃え尽きるまでどうやっても消えない事と完全に流し切ったかは計測器がないとわからない事、そして体内に入ると内臓が火傷を負う可能性が高いという事だ。しかし消化されて血液に混ざる事は殆ど無いし排泄される可能性も多い、火の粉は風に乗って広がるのだが放射性の高い分子はその分重いので地上に落ちるのも早くと浮くまで拡散し難いと言う面もある。厄介なのはこの火の粉(セシウム)は燃え尽きる時間が長いと言う事だ、要するに爆心地近辺への影響が長時間にわたると言う事になる、野菜等の中に取り込まれてしまうとそれ自体が放射性物質と成りうる事で人体に影響が考えられるのだが放射性物質は非常に微細の為フィルターを使用して取り除くことが困難で実用的ではない、
考えられるのは吸着物質の開発に成るだろう、今の所そう言う物は存在しないが例えばチェルノブイリ事故の時今回も出ている放射性要素131が幼児の甲状腺に濃縮されるという事例が有った、と言うことは人間の幼児の甲状腺に放射性ヨウ素の吸着性があったと言う事が考えられる、この様な事例を収集し研究することで放射性物質の吸着物質いわば触媒の様な物があるのではないだろうか、我々は今まで自然界の恩恵に感謝することを忘れ自然界が維持してきた基本原理にまで手を加えてしまったがその努力は必ずそう言う方向に向けて新たな方法を手に入れられるだろう、そうすれば宇宙船間ヤマトがイスカンダル迄いかなくても地球は救われる、いずれにしても火事が鎮火しなければ火の粉はずっと降ってくるのだ、世界的な問題に成っている、あらゆる国の力をお借りして封じ込めなければ成らない。

政治混迷

2011-04-04 09:06:05 | 雑記
震災の復興は急ピッチで進むだろう、しかし政府の混迷振りは少し酷すぎる。一人枝野官房長官が目立っているが他の議員はまったく何をしているのか、何をしたいのかが見えて来ない、いや目に付くとすれば未だに引きずっている政権の面子だ。
世界中が注目している今回の震災、特に原子力発電所の処理と協力各国に対する対応を間違えると日本の信用を大きく失いかねない、技術としても、精神としても、経済的にも大きな正念場だ、しかし政府はまったく纏まらない、悪い言い方をすると与野党ともこのドサクサに紛れて自党の権益、面子を立てる事にのみ力を注いでいるとしか思えない。
先ずは災害の復旧と原発の沈静化だ、責任政党と言うとおり、自らの責任で強いリーダーシップを発揮しなければ混迷の度は益々増してくる、原発が今焦眉の問題だ、他の予算は後回しで採り合えず金と技術を有るだけ、いや無くとも注ぎ込んで押さえ込まなければ成るまい、チェルノブイリやスリーマイル島とは人口密度と首都との距離が違う、東電は既に指揮管理の能力の無いことは露呈しているが今まで管理していたのは東電とその子会社だけだ、設計製作は東芝プラントと日立プラントの2社で今までこの2社で独占して来た、当然責任も全て東電を含めた3社が負う事になるだろう、「管理責任者」と言う言葉が法的に最高権者を示しているのは周知の事だ、代表取締役と言うのは代表して責任を負うという事で権利を代表すると言う意味以上に大きい、
舵を持っている以上舵取りを間違えたと言う結論が出れば舵を握っていたものの責任であることは明白だ、今回の事故の責任は当然東電にあり、東芝や日立の責任は東電が追及する問題で被害者に対する一次的補償は当然東電が負う、しかしこの事故で恐らく東電は倒産に近い打撃を受けている、株価も2割台まで下がっている、被災者の不安は当然だろう、枝野氏が「一次的責任が東電にある事は被害は東電が補償する事で補償しきれない部分は国家が補償する」と発言したのは責任の所在としては間違いは無いが順序は逆だろう、現状で東電が補償に向いて動き出競るのは兎に角進行が収まってからになる、しかし被災者には生活がある
先ずは「国が早急に補償する、この補償に掛かった費用は東電に請求するが緊急には間に合わないので国として支える」と言うスタンスで無ければならない、事故を起こした運転手が被害者の手当てをすべきだと言う理論は無いだろう、先ず被害者を助けなければならない


花咲く春だと言うのに

2011-04-02 16:21:14 | 雑記
少しだけだけど出来る事をと小さなラジオと電池をラジオ局に届けて来た、少しだけ義援金も入れさせて貰った、夫婦で歩いて向かったら途中には色んな花が咲き揃っている。
桜も学校の庭で少し蕾が開いている、来週新入学だ、ちょうどその頃3分か5分咲きに成るだろうな。



木蓮が今を盛りに開いている、



道端にはタンポポも咲いている、



被災地はどうなっているのか、心の何割かはその事が占めている。天災の傷跡は時間と共に癒えて来るが原発の恐怖は減る所か徐々に進行を深めている様だ。海洋汚染も心配されている、素人考えである。原発前の海に二重に堤が築かれているがあれは何なんだろう、もし可能ならあの堤の中の海水を一旦排水し、厳重に防水した上で鉛を敷き詰めて今排水している汚染水を此処に一旦ためる事は出来ないだろうか、プールした汚水の上はやはり薄い鉛のシートを何重かに敷き詰めて放射線を遮る、その上で1ヶ月程置いたらヨウ素はかなり減衰するのでそこから最終処理を考えると言うことは出来ないだろうか、
進行を止めなければ事態は悪化する一方だ、日本だけの問題ではない、世界中の力と知恵を結集して当たらなければならない
そして日本国は国民全てを代表する政府と一緒に心から感謝をしないとならない、
しかし、広島・長崎で人体実験を受けた日本人が今度は自ら原発事故の実体験をするとは何と悲しい運命を背負った国民なんだろうか、
しかしあの広島・長崎を乗り越えた国民は必ず乗り越えれ見せる、それが背負わされた運命なら世界の期待を一身に受けて必ず乗り越えて見せなければなるまい、