昔、海外旅行から帰った翌日に体調を崩しました。
朝から気分が悪く、嘔吐。有休明けだったので無理に会社に行こうとしたのですが、外へ出て歩くと一歩進むごとに今まで気がつかなかった匂いが鼻へ飛び込んできます。
駐車場に停めてある車のガソリンの臭い、道端に咲く小さな雑草の花の匂い、やっと駅に着いたのですが、電車の臭いがきつくてそこで挫折、帰宅すると慣れ過ぎて感知しなくなった自宅の臭い。
私はその時のことを「犬鼻現象」と呼んでいます。なぜか、2,3日の間嗅覚が異常に敏感でした。その時以来、犬をみると「犬って辛いよねぇ」と時々思います。
前置きが長くなりましたが、匂いが軸の物語。18世紀のフランスが舞台。
主人公のグルヌイユは天才的な嗅覚の持ち主(しかし、本人は匂いのしない人間)。嗅覚で物事を判断して嗅覚にのみ価値観をおいて行動をする。天才的な香水の調合師にもなれば、匂いの為に人も殺してしまう。
非常にテンポがよく文章が洒落ていて毒もあって、ストーリー展開以上に文章を読むそのこと自体を楽しむことができた本でした。あぁ、久々の文学系の本だったけど、面白かった。
この本、常に本屋さんで見かけていました。というか、意識してました。
ずっと読んでみたいと思っていたのですが、猟奇的な内容の本だったらいやだな、とか、ハードカバーは高いからそのうち縁があったら、とか思いながらずっと過ごしてきました。
会社で一緒に働いていた方がこの本を「面白くて一日で読んだ」という話しを聞いたのは1年前くらい。ようやく縁があって手に入れました。満足、満足。
朝から気分が悪く、嘔吐。有休明けだったので無理に会社に行こうとしたのですが、外へ出て歩くと一歩進むごとに今まで気がつかなかった匂いが鼻へ飛び込んできます。
駐車場に停めてある車のガソリンの臭い、道端に咲く小さな雑草の花の匂い、やっと駅に着いたのですが、電車の臭いがきつくてそこで挫折、帰宅すると慣れ過ぎて感知しなくなった自宅の臭い。
私はその時のことを「犬鼻現象」と呼んでいます。なぜか、2,3日の間嗅覚が異常に敏感でした。その時以来、犬をみると「犬って辛いよねぇ」と時々思います。
前置きが長くなりましたが、匂いが軸の物語。18世紀のフランスが舞台。
主人公のグルヌイユは天才的な嗅覚の持ち主(しかし、本人は匂いのしない人間)。嗅覚で物事を判断して嗅覚にのみ価値観をおいて行動をする。天才的な香水の調合師にもなれば、匂いの為に人も殺してしまう。
非常にテンポがよく文章が洒落ていて毒もあって、ストーリー展開以上に文章を読むそのこと自体を楽しむことができた本でした。あぁ、久々の文学系の本だったけど、面白かった。
この本、常に本屋さんで見かけていました。というか、意識してました。
ずっと読んでみたいと思っていたのですが、猟奇的な内容の本だったらいやだな、とか、ハードカバーは高いからそのうち縁があったら、とか思いながらずっと過ごしてきました。
会社で一緒に働いていた方がこの本を「面白くて一日で読んだ」という話しを聞いたのは1年前くらい。ようやく縁があって手に入れました。満足、満足。