La douce vie

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「傭兵ピエール」下巻 佐藤賢一

2017-07-30 | book/comic
戦争を終えたピエールたち一団はある村から強奪した娘たちをジャンヌ・ダルクの指示により、妻にしたことで、彼女たちの村へ帰り、村での生活が始まる。それは荒くれ者だった彼らにとって、思いのほか心地よいものだった。 やがて、ピエールの元へ謎の騎士が現れ、ジャンヌ・ダルクが捕らわれたこと、処刑がもうすぐ行われること、救出作戦が失敗に終わったことを知らされ、ジャンヌ・ダルクの救出を依頼される。 ここから話は加速し、上巻の歴史メインの小説から、冒険活劇のように変わっていく。 途中、青髭公も現れたり、裏切り、再会、などドラマチックに話が進む。 ピエールは正義のヒーローではない。非道なことを続けてきた人間で、その被害にあった人たちの苦しみや悲しみを後半にぶつけられる。 筋はここまで。 下巻はあっという間に読んでしまいました。 最初は挫折しそうでしたが、章が小さくわかれているので、「ここまで読んだら、やめよう」という区切りをつけやすいところもよかったです。 中世フランスという時代。傭兵生活というものを丹念に描いていて、興味深かったです。