高畑勲監督がお亡くなりになられました。
「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」「おもひでぽろぽろ」など、アニメーション史としてだけでなく、映画史に残る傑作を数多く手掛けられました。
宮崎駿監督の初期の頃の作品のプロデューサーとしても手腕を発揮されました。
そして、忘れてはならないのは「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」など、名作劇場の作品群。
私は幼少時代に、こうした良質のアニメーションを見て育ったことを幸福に思います。
高畑勲監督は作品の質に関わらず、ヒットや受賞が少ないような気もしますが、一方で、当時としては破格だったであろう長期に渡るヨーロッパロケでの入念な準備であったり、「かぐや姫の物語」の時のような監督が心ゆくまでじっくりと予算をかけ、作品を作ることができ、その才能を発揮できた稀有な存在だと思います。
子供時代に豊かな時間を与えて下さり、ありがとうございます。
ご冥福を心より、お祈り申し上げます。