林田類にスポットが当たった巻。
最初の巻から丹念に描いた人間関係、地域、から物語が動き出した感じがします。
優秀な林田が何故大学に行かず、地元で就職したかが彼の家庭環境の問題や林田の隠しておきたかった秘密の告白によって明らかになる。孤高の人のように思えた林田が心の内や隠しておきたい秘密を打ち明ける事ができ、それを受け止める人間が何人かいる事は不幸中の幸いかもしれない。
ここでも、母親が。海街diaryから、いや、ラヴァーズ・キスの頃から吉田秋生さんの話には母親に悩まされる子供の話が数多くある。これは毒親に悩まされている子供達への、母子円満であるというのは当たり前でないというメッセージなのだろうか。
それと、「無知は人を傷つける」(これは遠藤淑子先生の漫画の言葉)だから人は絶えず倫理観や理性をアップデートしなければならない。
ただ、重い話だけではなく、先生(お医者さん)の趣味が露見するところとか、イマドキっぽくて人間像に深みが出てちょこっとの場面だけどよいエピソードでした。
海街や詩歌川の物語は家族、地域、仕事、友人、すべてが描かれている類希なマンガだと思う。
最初の巻から丹念に描いた人間関係、地域、から物語が動き出した感じがします。
優秀な林田が何故大学に行かず、地元で就職したかが彼の家庭環境の問題や林田の隠しておきたかった秘密の告白によって明らかになる。孤高の人のように思えた林田が心の内や隠しておきたい秘密を打ち明ける事ができ、それを受け止める人間が何人かいる事は不幸中の幸いかもしれない。
ここでも、母親が。海街diaryから、いや、ラヴァーズ・キスの頃から吉田秋生さんの話には母親に悩まされる子供の話が数多くある。これは毒親に悩まされている子供達への、母子円満であるというのは当たり前でないというメッセージなのだろうか。
それと、「無知は人を傷つける」(これは遠藤淑子先生の漫画の言葉)だから人は絶えず倫理観や理性をアップデートしなければならない。
ただ、重い話だけではなく、先生(お医者さん)の趣味が露見するところとか、イマドキっぽくて人間像に深みが出てちょこっとの場面だけどよいエピソードでした。
海街や詩歌川の物語は家族、地域、仕事、友人、すべてが描かれている類希なマンガだと思う。