大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

ペティロアラブッシュ(南仏系フレンチ/北浜)

2007年04月08日 12時31分43秒 | フレンチ
 箕面にある『ロアラブッシュ』の澤柳シェフが、満を持して大阪進出した店。あまりにも有名なので、紹介する必要もないような気がするけど、一応紹介しておくと、今はなきホテルプラザの『ル・ランデブー』で修行された方で、南仏の『ロジアス』の開業も手がけた。

 メンソールがオーダーしたのは、6,300円のAコース。コースの内容は、

 ・アミューズ
 ・前菜
 ・前菜(二皿目)
 ・メイン(魚か肉)
 ・デザート
 ・コーヒー、紅茶

 前菜が二品続くというのは珍しい。なんかのこだわりなんだろうか。

 さて、一品目のアミューズとして出てきたのは、なんとメロンを使った冷製スープ。甘みのある料理をトップに持ってくるというのも珍しい。甘みがあると言っても、こってり&べったり甘いという感じではなく、かなりシャープな感じがする。皿については、この料理以外にもかなりに気なったんだけど、スープを最後までスプーンで食べきるのがかなり難しい。コースを通じて、同一コンセプトの皿が使われているのは好感が持てるんだけど、料理が食べにくくなってしまったら本末転倒じゃないかと思ったりはする。メンソールの場合、出された料理はソースの一滴まで残さずに食べる主義なので、パンを使えば問題は解決すると言えばそうなんだけど、ビジュアルにウェイトが乗ってしまい、食べやすさが若干犠牲になってるんじゃないかと思ったりはする。

 二品目が前菜。魚が二種類。一つは構想や気風、もう一つは作り風、スカンピハローストしてあるのかな。それらを囲むように野菜が添えられていて、最下層にはアボガド&トマトソースと言う手の込んだ前菜。全体に軽めの味付けなんだけど、それぞれに楽しめる。

 三皿目が前菜の二品目。ホワイトアスパラのスープ風。メロンを使ったアミューズもそうだったんだけど、繊細さの中に感じられる豊かさとか奥行きというのが、この店の特徴なんじゃないかと思う。しかし、前菜が二皿続くのも、スープが二皿出されるのも珍しい。それと、この皿でスープ飲みきるのはこんなんなので、そのあたりは改善してほしいと思う。立ち上がりにアールがないので、スプーンが届かないのだ。

 メンソールが選んだメイン料理は、和牛まるしんのロースト。まるしんは肉の部位で、内ももの芯のあたり。焼き肉だとユッケなんかに使う部位。メイン料理は、和牛ランプ肉、白金豚、ウズラ、魚料理の中からセレクトできる。魚料理をセレクトした人いなかったが、ウズラをセレクトしたが結構多かったので、参加メンバのディープさを再確認したりした。ウズラは、一枚に開いてフォアグラや豚肉を詰めて巻き直し、ロティにしたもので、これはなかなか旨かった。ジビエとしては若干季節がはずれているので、脂分をフォアグラや豚肉で補ったんだろうとは思うけど、十分に美味しかったと思う。メンソールのまるしんは、中央に赤身が残る程度に火が入っていて、要はレア状態。ソースは生姜&醤油をメインにしたジャポネソース。ただ、あまり生姜や醤油の味が前面にでて主張しているわけではないので、逆に安心できる。メンソールは照り焼きソースのあじがあまり好きではないので…。

 デザートも数種類からセレクトできるが、メンソールが選んだのはサバラン。ラム酒のシロップがしみこんだスポンジケーキのようなもの。ブリオッシュを使ったりすることもあるし、その上に生クリームや果物で飾り付けたりもする。メンソールは、サバラン好きなので、ほぼ延髄反射的にセレクトしたんだけど、ここでも皿の関係で、シロップを最後の最後まですくい取ることが出来ないのが残念なところ。他には、抹茶パフェ、玉露パフェ、バニラババロア、モンブランからセレクトできる。

 食後は、コーヒー、紅茶からセレクトできるが、エスプレッソやハーブティなども用意は出来るらしい。

 メンソール一行は、個室の方に案内されてしまったので、あまりフロアの状態がよくわからなかったりしたのですが、内装は白を基調とした豪華な雰囲気だし、サービスの方も、本格的なトレーニングを受けていることは判る。ただ、あちらこちらでボロが見えるんだな。この日、偶然に重なっただけなのかもしれないけど…。一応挙げとくと、バターナイフのチェックミスがあったけど、これは仕方ないところがあるのかもしれない。薬を飲みたい人が水をお願いしたんだけど、届けられたのは乾杯用のビールが届けられたあとだったりとか、グラスセット時にトレンチを傾けすぎてグラスを倒したりとか、カトラリを落としてしまったりとか…。

 ワインは、白と赤を一本ずつ。たぶん魚料理と肉料理だったら、更にもう一本空いてたと思う。前菜が二皿続いたので、ワインの消費量が抑えられた感じ。それでも、一人10,000万だったので、料理としてのCPは若干低い目だと思う。CPというのは死語かもしれないけれど、コストパフォーマンスのことね。内装のゴージャスさを加えると、納得できないことはないけど、二度行くかと聞かれると、二の足を踏むかな。客としては、なぜか女性客が多い。しかも、デートしてるカップルという感じの客は意外と少ない。最近は、予約が取りにくくなっているらしいが、メンソール的には絶賛するところではないような気がする。最後にシェフとフロア担当が、姿が見えなくなるまで見送ってくれたのは、好感が持てたけど…。




(店  名) ラペティロアラブッシュ
(ジャンル) フレンチ(南仏系)
(所 在 地) 大阪市中央区今橋2-1-20 ダイセンビル一階
(電  話) 06-6208-1808
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-20:30
(定 休 日) 月曜日
(ウ ェ ブ) http://www.leauala.com/

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