以前、紹介しましたが庭にはイヨカズラ鉢植えがあります。別に花を愛でる為でなく、これはマダラチョウ科の食草で何か産卵してくれるだろうと期待のために栽培しています。庭に訪れるマダラチョウ科はアサギマダラとカバマダラでアサギマダラはハンダマの花の蜜を吸いに、カバマダラはトウワタに産卵に来ます。カバマダラはガガイモ科のトウワタ、フウセントウワタをもっとも好みます。ところがわが庭ではアマミイケマ、イヨカズラにも少ないですが産卵し幼虫はよくこれを食べています。
さて、私の手元には日本産蝶類標準図鑑(白水隆 著 学研)があり、カバマダラの解説文で「トウワタより採集した幼虫を使って食性試験した結果、よく食べたものはトキワカモメヅル・オオカモメヅルでサクララン・イヨカズラ・オキナワシタキソウ・ツルモウリンカは食べなかったという」記述があります。
カバマダラは我が家の庭ではイヨカズラに産卵し、幼虫はこれを食べ育っているのです。これはなぜでしょう?成虫がイヨカズラに産卵し、孵化、幼虫が最初からイヨカズラに居た結果なのでしょうか
イヨカズラは落葉性(冬は地上部が枯れる)なので、葉は黄色くなり落ち始めています。枯れるのが早いか、それともカバマダラが蛹になるのが早いか?どちらでしょうか