薬のおかげで、これなら出歩いても大丈夫、と昨日洗車に出たのだが、今日はすっかりおさまったようで、薬を飲むまでもなく出掛ける気になった。
これは大きい。
初めは「洗車したての車で」と思っていたのだが、折角の上天気、買い物に出るったって牛乳一本買うのがメイン。他の物を買うにしたって、今回は大してかさばることはなかろう。だったらSRで行こうじゃないか、と思い始めた。
着替えの用意をしていたけれど、こうなると着替えるまでもない。重ね穿きをし、重ね着をして、ヘルメットをかぶるだけだ。
まずSRのタイヤ空気圧チェック。大丈夫、減ってない。
目的地はいつものドラッグストアー。片道20キロ余り。
当然、近くに店はいくらでもある。同じドラッグストアーも近くにある。
わざわざそんな遠くまで行かなくてもいいようなものだ。「~円安いから」、と、わざわざバスに乗って遠くのスーパーまで買い物に出掛ける奥様連中を嗤う経済評論家から「バッカじゃないの。愚の骨頂」と罵詈雑言を浴びせられて当たり前、の話だ。
わざわざそんな遠方まで行くのは、買い物が目的なのではなく、バイクに乗るのが目的だから、に決まっている。バスに乗って買い物に行くのだって、日常にチョッとだけ非日常の「小旅行」感を演出してみたいから(・・・だと思う)。
気持ち良く走りたいのに、前の車が遅くて走れない。そうこうするうちに後ろも車が詰めてくる。時には今日みたいに、本線に左折進入しようとして一時停止をすると、被せるようにして幅寄せし、そのまま前に割り込んで遮りながら左折する、なんて乱暴なクルマもいる。
でも、考えてみたらみんなが走る道だ。みんながみんな、全ての走行時を気分良くいられる、なんてことはあり得ない。
それを期待するなら、前後に全く車影のない時に走るしかない。そして、少しでもあくせくしている感じの車が近づいたら早々に避難する。一気に引き離して「ハンドルミラーの点にする」、という手もあるが、あまり合理的ではないし、リスクが大き過ぎる。
何しろ二十数年前のバイクだし、こっちは運転が下手だし、最近の車はアクセル踏むだけで簡単にスピードが出るし。
何より喧嘩したくて乗ってるわけじゃない。楽しい気分を味わいたいから乗っているのであって、腹を立てるんじゃ本末転倒だ。
一リットルの牛乳パック一本と菓子を少々買って帰る。
心なしか、最近屋根を開けて走っている車が増えたような・・・・。それも大半が外車。国産車はあまり開けてない。
前方にエンジンシリンダーが異様に張り出したバイクが走っている。ボクサーではなく、四角い箱を積んでいるように見える。きっと6気筒エンジンを積んでいるのだろう。CBXに違いない、と思って並んだ時に声を掛けようと見たら、HondaではなくKawasakiのロゴが見えた。それに空冷ではなく水冷らしいシリンダーヘッド。知人にレストアしてもらったという話だった。
これ一つで、今日のショートツーリング(?)の印象が一遍に良くなった。
2時頃に出て、4時過ぎに帰ってきた。