CubとSRと

ただの日記

外出せず

2021年02月28日 | 日々の暮らし
 2月21日

 毎朝5時台に日記を更新できるように、と、用意しているのだが、昨日はその用意をしなかった。
 そのくせ2時近くまで起きていて、今朝、目が覚めたのは7時半過ぎだったか。

 起きたら一番に洗濯をしてしまおうと思っていた。
 注文していたジャケットが、9時以降、いつ届くか分からない。だから遅くとも9時半には朝食・洗濯等、全て済ませておかねばと思いながら、結局朝食を摂り終える頃になって、「一番に洗濯を」と思っていたことを思い出す。
 七割がた食べていたけど箸をおき、洗濯機のスイッチを入れる。

 そうしておいて食事を終え、食器を洗い、拭き、片付ける。
 先日来の寒さの中では無理だったけれど、今朝は温かいことを幸いに、台所の椅子に座り直し、ラジオのスイッチを切る。
 勿論、いつもと違って食後居間に行って炬燵やテレビのスイッチを入れたりすることもしない。
 代わりに少し場所ができたテーブルの上に、先日来、読みさしになっていた「月刊Hanada」を開き、茶を飲みながら読み始める。

 何んとなし、随分と充実した時間のような気がする。二年ほど前に小説「スーパーカブ」を夢中になって読んでいた時と似ている。
 「こんな毎朝なら結構本が読めるなあ」
 と、食後すぐゴロゴロしてテレビを見ながらうたた寝をしてしまっている奴の、「お前が言うか」妄想。

 「スーパーカブ」以前に、夢中になって食事も忘れて本を読んだのって、いつだったか。三十代で終わりか。四十を過ぎると乱視がひどくなったせいか、それとも段々に老眼が入ってきたせいか、疲れるようになって長時間は読めなくなった。
 覚えているのは確か三十前後、「帝都物語」11巻を二日半かかって読んだこと。その二年くらい後に「モンテクリスト伯」を全巻読み通したことか。こちらはさすがに二日半、とはいかなかったけど。

 楽しい時、充実した時間はすぐに過ぎ去る。洗濯が終わった音がしたので干す準備をし始めた頃、ジャケットが届いた。
 Mサイズのを注文したのだが、太ったせいもあってやや窮屈だ。失敗したかな、と思ったけれど、これ、返品がきかない奴だ。
 元々がMとLの間の微妙な体型。カブの、夏用ジャケットに、と思って買ったものだから、ダイエットすればいい加減になるだろう。

 とにかく今日は良い天気だ。良い天気だから出たいけど、日曜日だ。
 日曜日はここぞとばかりにクルマやバイクが湧いて来る。自分もその一員になる、ということになる。それも独り暮らしで人恋しい爺さんには良いことかもしれない。
 が、意外なことに、生来お喋りなくせに、仕事を離れて人と話すことが全くなくなった今、妙に清々しいというか、ストレスを感じていない自分に少々驚いている。人と話すことにストレスを感じない人間だから、話す相手がいなければ、喋れないストレスを感じるようになるに決まっている、と思っていたのだが。「喋りたい」どころか、人と話すのが面倒だとさえ思うようになってきているのに我ながら驚く。
 とは言え、話すのは面倒だけど、人の動く姿は見たい。やはり人恋しいのは間違いないんだろう。話すのが面倒なのは、ボケてきてなかなか言葉(単語)が出てこなくなったから、だけなのかもしれない。

 それで何とか理由をつけては外に出ようとする。
 でも、歩くのは怠儀だからバイクかクルマで出たい。
 そうしてみると、やはり、ただバイクや車に乗りたいだけ、なのかもしれない。
コメント
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