宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

地域特産品を目指したいちじく栽培の取り組みについて

2010年11月08日 18時21分01秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 石巻市北村の朝日地区では,特定農業団体「朝日の郷」が集落営農活動を進めています。「朝日の郷」では,地域内の特産品生産を目指したいちじくの栽培に取り組み始めています。そこで,石巻農業改良普及センターでは,今年度,特産品開発を目指して,実践的な研修会を開催しています。

 今年3月に開催した第1回目の挿し木研修会に引き続き,7月には第2回目の夏季せん定・挿し木の管理方法の研修会を開催しました。1026日(火)には地区の集会所を会場にして第3回目の研修会を開催しました。今回は,普及センター職員が講師となり,いちじくのいろいろな加工方法を検討し,次年度以降の活動につなげるものです。

 今回の実習ではイチジクジャムとイチジクの甘露煮を使ったソーダブレッド(パン)を作り,熱心に調理のコツの情報交換をしながら,加工品のレパートリーを増やすことができました。

 参加者から「イチジクの加工は,甘露煮くらいしかしたことがなかった。色々な食べ方,作り方を学べてこれからのイチジク栽培が楽しみです。」等の感想がありました。

 同組織は,今後イチジク苗を10a定植する計画があります。普及センターでは,今後もせん定や挿し木苗の定植等の研修会を開催し,継続的に支援を行います。

 

 

・問い合わせ

 石巻農業改良改良普及センター 地域農業班  TEL0225-95-1435

 


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大豆収穫現地検討会で適期収穫を呼びかけました

2010年11月08日 17時08分54秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 石巻管内における大豆栽培は1,791haと県全体の約15%を占めています。品種構成は,タンレイ約44%,ミヤギシロメ約42%,タチナガハ約14%となっています。

 今年は大豆の開花期以降も例年にないほど高温多照が続いたため,成熟は早まる傾向にありますが,一部ほ場では落葉していないところもあるなど,ほ場ごとに収穫適期を見極めていく必要があります。

 そこで,11月2日にJAいしのまきの職員を対象とした大豆適期収穫のための現地検討会を開催しました。

 検討会では,実際のほ場の状態も各自確かめながら,茎や子実の水分,色,触感などにより収穫適期の判断をしていくことを確認しました。茎の水分については,感覚では難しい部分もあるので,市販の水分計がなくても手軽にできる方法として,簡易水分測定法を紹介しました。

 また,検討ほ場では既に処理されていましたが,一部で散見される雑草や莢先熟(青立ち株)については汚粒防止のため,あらかじめ抜き取ることも再確認しました。

 参加者からは,茎水分の判定位置や汚粒の原因となる雑草の種類などについて質問するなど,熱心に質疑と意見が交わされる検討会となりました。

 普及センターでは,今後とも関係機関とともに良質な大豆生産を支援していきます。

連絡先 石巻農業改良普及センター

先進技術第一班

TEL :0225-95-7612


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女性起業家の販売力向上を目指して!

2010年11月08日 15時44分17秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 石巻地域では,個人・団体を併せて40の女性起業家が,道の駅等の直売所で農産物や加工品等を販売しています。石巻農業改良普及センターでは,今年度,女性起業家の販売力向上を目指して,数回の実践的な研修会を計画しています。

 今年8月に開催した第1回目の女性起業販売強化研修会に引き続き,1029日(金)にJAいしのまき本店調理室を会場にして第2回目の研修会を開催しました。今回の研修会の目的は,旬の野菜を活かした売れる総菜メニューを学び,販売額向上を目指すものです。フードコーディネーターの早坂具美子先生を講師に招き,生産者23名が参加しました。

 今回は地元の秋・冬野菜が即戦力になって,今後も応用が利くようなメニューを早坂先生から教えていただきました。五目煮,大豆とひき肉のピリ辛煮,ビーンズサラダ,大根の変わり漬け2種類の計5品を実習し,参加者は,皆,熱心に調理のコツと売れる商品のポイントを学んでいました。

 参加者から「豆がこんなに多彩な使い方ができることを学べて良かった。是非,今回のメニューをこれから販売していきたい。」との感想がありました。

 普及センターでは,今後も女性起業家に対して継続的な支援を行います。

・問い合わせ

 石巻農業改良改良普及センター 地域農業班  TEL0225-95-1435


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農産物直売所向け出荷者講習会が開催されました

2010年11月08日 14時46分45秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 JA仙台では,農産物直売所出荷者向けに野菜などの栽培講習会を開催しています。
 東北一の大消費地をかかえるJA仙台では,ファーマーズ・マーケット事業(JA直営の直売事業)を展開し,地場産野菜の提供を行っていますが,いままで果実の取り扱いはあまりありませんでした。
 そこで今年5回目となった今回の講習会では,比較的単価が高く,初心者でも栽培が容易な果樹である「うめ」,「いちじく」,「ブルーベリー」の3樹種を取り上げ,新規に植栽する場合の留意点,目標とする収支,病害虫防除や土づくり等について説明を行いました。
 当日はJA仙台の中でも果樹栽培のほとんど無い西部営農センター,中央営農センター管内の果樹新規栽培希望者を対象に午前と午後の2回に分けて講習を行い,併せて約15名の参加がありました。
 いずれの樹種も植え付け時に土づくりや排水対策を十分行っておけば,他の果樹に比べ病害虫防除の回数や必要とする資材や機材,労働時間が少なくて済むことなどを説明し,これら3樹種の有意性について理解して頂きました。
 JA仙台では,今後さらに園芸の振興を図っていく計画で,普及センターでもJAの計画を全面的にバックアップし,果樹などの園芸生産の振興を図っていきます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8410
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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管内の乾田直播栽培の状況について

2010年11月08日 10時05分50秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 担い手農家の規模拡大に伴い,低コスト・省力化を図る目的で乾田直播栽培が注目されています。今年度は播種時期に雨が続いて播種ができなかったほ場もあったことから,当管内での取り組みは,主食用で昨年より約13ha少ない41haとなりました。
 生育等については,降雨による播種の遅れと播種時期の低温の影響で,全体に出芽は遅く,初期生育は緩慢でした。その後の高温多照で生育は進み,茎数も増加し,出穂期は8月12~15日頃と前年より早まりました。病虫害については生産者の取り組みや,普及センターからの情報提供などにより,適切な防除が行われたことで大きな被害を回避できました。
刈り取りは10月上~中旬頃となり,生産者からの聞き取りの結果,実収は420~500kg/
10a程度となりました。思ったほど収量がとれなかったという生産者は「イボクサの発生により収穫のロスが大きかった」,「乳白等の被害が発生した」,「初期生育の遅れが挽回できず,穂数が確保できなかった」,「生育中期以降の雑草の発生が影響した」,という意見が,反面,「高温多照で生育が良く,いままで以上の収量がとれた。」という生産者もあり,今後詳細に分析し,生産者や関係者に伝達し,次年度に反映させたいと考えています。
 なお,普及センター所内の新米試食会では,移植栽培以上の評価を受けた乾田直播栽培米も多く,品質・食味の点からも自信をもって今後も栽培を勧めてまいります。

<問い合わせ先>
  宮城県美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115
FAX 0229-32-2225

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マンション管理組合との連携による農産物特別販売会

2010年11月08日 09時58分28秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 先進的なアグリビジネス経営体への発展へ向け,普及センターのプロジェクト課題に位置付け支援している,角田市毛萱の農産物直売所「産直広場あぐりっと」を運営する()あぐりっとかくだでは,仙台市若林区の409戸で構成されるマンション管理組合と連携し, 1023日にマンション敷地内で農産物の特別販売会を行いました。

角田特産のブロッコリーやなしなどの新鮮野菜や果物,穫れたての新米やおにぎりや菜種油などの農産加工品が販売され,マンションの居住者は,農家の方が直接売りに来てくれるのはうれしいと大好評でした。

販売会終了後には,あぐりっとの花苗で,マンションの一角に居住者20数名と花壇づくりも行われ,生産者と消費者の交流も図られました。

()あぐりっとかくだの三浦代表は,今後も継続して販売会を開催し,マンション住民との交流を深めていきたいと抱負を語っていました。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班
                TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138


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