栗原農業改良普及センター管内には,金成及び一迫の両地区に水稲の指定採種ほが設置されています。
平成22年度の県内の採種ほの設置計画面積は,約569haです。そのうち,JA単位では最大面積となる約168ha全体の3割が割り当てられています。
品種については,主力品種の「ひとめぼれ」,「ササニシキ」,早生品種の「やまのしずく」,醸造用途に使用される「トヨニシキ」,新たに奨励品種に採用された「つや姫」の5品種です。
今年は,5月中旬から6月上旬の断続的な低温・日照不足,出穂期後の記録的な高温・多照等異常気象の年であり,生産計画数量が確保できるか心配されましたが,大きな影響もなく収穫を迎えることができました。
現在普及センターによる生産物審査が実施されており,11月中の審査終了を目標に,種子としての品質や発芽率等を確認しています。品質は,今年の異常気象の影響を受けたことは否めませんが,種子として必要な条件は満たしています。
宮城県の種子更新率は,統計の作付面積と,種子の配付数量から推計すると90%強になります。
消費者から求められる物は,安全で確かな農産物!種子はその第一歩となるものです。来年も播種期には確かな種子で,さらなる種子更新率の向上を目指したいものです。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144