宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

稲ホールクロップサイレージ給与セミナーを開催

2010年11月29日 17時34分16秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 近年,水田の有効活用が可能な転作作目としてホールクロップサイレージ用稲の作付が拡大しています。一方,稲ホールクロップサイレージ(以下「稲WCSという」)は,良質な自給粗飼料であり畜産農家での利用拡大が望まれますが,給与技術の普及が遅れていることから利用が伸びていないのが現状です。このこともあり8月に開催した栽培技術研修会時にも参加者から給与技術研修会の開催要望が出されておりました。

 そこで,畜産農家における稲WCSの給与技術向上を図るために1126日に給与セミナーを開催したところ,管内の畜産農家や関係機関を含めて41名の参加がありました。

 当日は,畜産試験場酪農肉牛部の鈴木主任研究員から稲WCSの飼料特性と畜種毎の給与量や手法等の説明を受けました。また,管内で約10年間給与実績のある酪農家と肉用牛繁殖農家2名から給与事例を紹介してもらいました。出席した畜産農家からは,給与することによる影響や給与する上での留意点など,熱心な質問があり,関心の深さを再認識しました。

 今後は,個別農家の巡回による給与指導や耕畜連携に向けた情報交換会等の開催などの取組を通じ,管内における稲WCSの利用を推進していきます。

 

石巻農業改良普及センター 先進技術第一班

TEL 0225-95-7612

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大豆300A技術実証ほ現地検討会を開催

2010年11月29日 15時19分06秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 気仙沼市階上・大谷地区ではブロックローテーション方式による転作大豆栽培が行われています。本年度は,自給力向上戦略的作物等緊急需要拡大事業により大豆300A技術の実証ほを設置し,階上生産組合では耕うん同時畝立て播種栽培に,大谷アグリクラブでは無培土狭畦密植栽培にそれぞれ取り組みました。
 11月18日に両生産組合の実証ほ場で,生産者やJA,関係機関を交えて成熟期の現地検討会を行い,現在までの生育状況を確認するとともに,慣行栽培と同等かそれ以上の収量が見込めることを普及センターから説明しました。生産者からは,「耕うん同時畝立て播種栽培は播種精度を高められればもっと高収量が期待できるだろう」「無培土狭畦密植栽培での中耕培土の労力低減効果は大きかった。来年以降取り組みを拡大したい。」などの声がありました。
 普及センターでは今後も技術と経営の両面から大豆300A技術の定着に向けて支援していきます。

本吉農業改良普及センター       
先進技術班                   
TEL 0226-46-6905   
FAX  0226-46-5140


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「南三陸アグリネットワーク21」の研修会にて6次産業化の事例を見聞

2010年11月29日 13時17分13秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 11月22日,会員の経営に関する知見の充実と,地域農業の活性化を図ることを目的に「南三陸アグリネットワーク21」の研修会が行われました。今回の研修は農業の6次産業化をテーマに,加美よつば農協で取り組んでいるタマネギの加工品開発について説明を受けたものです。
 加美よつば農協では国の「農林水産物・食品地域ブランド化支援事業」を活用し,農協内で生産しているタマネギに付加価値を付けようと平成20年度から事業を開始しました。この事業では大学の専門家を招いて基本構想づくりを行い,仙台のレストランのシェフに依頼して調理手法の開発をするとともに食品加工会社へ製造委託をするといった手順を踏み「バッハオニオン」という商標のピクルスやドレッシング,スープ等を開発したという説明を受けました。
 さらに開発商品の市場調査については,結果の分析ノウハウも自分たちでは十分でないことから民間の調査会社を活用するのも重要であることを教えてもらいました。
 ネットワーク会員は個人の農家等では実施するのが難しいと思われる地域的広がりをもった商品開発の一例を体験し,地域での商品開発の参考にしたいと意欲的でした。普及センターでも今後ともこのような事例を紹介しながらの支援を考えています

                 本吉農業改良普及センター 
    先進技術班
    TEL 0226-46-6905
    FAX  0226-46-5140

 

                    


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