玄米食専用品種の「金のいぶき」は健康志向の需要に向けた品種で,昨今の「内食」需要も相まって,生産・出荷数量の拡大が求められる品種の一つです。しかしながら,当品種は,従来品種と比べて収量のバラツキが大きく,安定生産が難しい品種特性があり,栽培技術の普及・向上が求められています。 JA新みやぎみどりの稲作生産部会涌谷支部では,令和2年産では13ha(12人)の作付でしたが,令和3年産では35ha(21人)まで作付面積が拡大する予定です。このため,新規生産者の作付準備や従来からの生産者の栽培技術再確認を兼ねて栽培講習会が開催されました。基本は「金のいぶき」栽培マニュアルに従って,育苗や本田管理,追肥方法など,安定収量確保に向けた栽培技術について確認しつつ,昨年度の栽培実績に基づく収量確保の考え方についても確認しました。 及川支部長からは「生産者が増えるので基本を徹底して欲しい」との挨拶があり,来賓の遠藤涌谷町長からは「気難しい米を手懐けて欲しい」と激励をいただきました。 「金のいぶき」は健康志向の需要が高まってきており,令和3年産の安定供給が,今後の産地形成に重要であるため,普及センターでは継続して支援していきます。
栽培講習会の様子
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225