宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

東北ブロック現地活動調査研究会が開催されました。

2023年10月03日 19時48分33秒 | ⑩要請・緊急対策,その他

令和5年9月8日に、仙台市福祉プラザ ふれあいホールで東北ブロック現地活動調査研究会が開催されました。

本研究会は、東北6県の農業改良普及センターが取組んだ課題成果の発表の場となっており、各県が持ち回りで開催しています。今年は、ふれあいホールでの対面参加の他、オンライン配信を行い、延べ161名の農業改良普及指導員が参加しました。

各県の先進的かつ優良事例の発表に対し、出席者からは多くの質問が寄せられました。最後に、各県の農業革新支援専門員から講評があり、普及指導員の資質向上につながる研究会となりました。

来年度は、福島県で開催されます。

  

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班

     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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海外の農村女性の能力向上に向けて、宮城県の普及活動を開発途上国の普及員等に紹介!

2023年10月03日 10時54分56秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 

 開発途上国では、人口の過半数が農村地域において農業で生計を立てており、農業労働をはじめ、女性が重要な役割を担っています。しかし、女性は家計を支える他にも家事や育児のほか、地域活動にも従事しており、総労働時間が非常に長いことや、社会的・文化的要因から農村女性の行動は制限されることがあり、技術を身につけて生活を向上させることが難しくなっています。そこで、JICA(独立行政法人国際協力機構)が企画し、JICE(一般財団法人日本国際協力センター)が受託して、開発途上国の各国政府あるいは地方政府の普及指導官および女性問題担当官を対象とした2023年度課題別研修「農村女性能力向上」が9月11日(月)から9月29日(金)までの期間で実施されました。

 そのカリキュラムの一環で、宮城県の農村女性の実践的な支援方法等についての視察研修を9月25日(月)、当普及センターで受け入れました。

 当日は、アフリカなどの13か国13人の普及指導員や農村女性対象のジェンダー活動に従事する担当者が当普及センターを訪れました。はじめに、普及センター所長から歓迎のあいさつを行った後、「宮城県における農村女性活躍支援について」を総括次長から説明を行いました。その後、「みやぎの食を伝える会」会員で県職員OBの生活改良普及員2人から、農村女性の地位向上や男女共同参画に向けた普及指導活動の取組経過と地域の伝統ある郷土食を伝承するための活動について講義を行った後、普及センターの土壌診断室と調理実習室を案内しました。

 午後からは、管内の先進的農業女性経営者のパイオニアである、「株式会社はなやか」代表取締役 伊藤惠子さんの取り組みについての研修を行いました。まず、伊藤さんが経営している農家レストラン「野の風」で昼食を取りました。旬の自家農産物を中心とした料理に研修員は「美味しい」と舌鼓。中には「さつまいもごはん」を2杯もおかわりをする研修員がいるなど、大変好評でした。

 その後、伊藤惠子さんの波乱万丈な人生とこれまでの農業経営の歩み、地域における農村女性の地位向上に向けた家族や地域の人々の支え、普及センターなどからの女性の活躍に向けた講座の受講の後押しやネットワークづくりなどの取り組みが女性の地位向上に重要だったとの話に、研修員は感動し、拍手喝采となりました。また、質問も多く、あっという間に予定の時間となりました。

 

 参加した研修員が自国に戻ってから、農村女性のエンパワーメントに関する知識や具体的な手法の参考の一助になればと願っています。

   土壌分析室での説明  ㈱はなやか伊藤氏

「エンパワーメント」とは
 力をつけること。また、女性が力をつけ、連帯して行動することによって自分たちのおかれた不利な状況を変えていこうとする考え方・権限の委譲。企業において従業員の能力を伸ばすためや、開発援助において被援助国の自立を促進するために行われる。

 

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター 地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225

 


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