管内では、水田転作における高収益作物の取り組みが拡大しています。なかでも、「さつまいも」は、JA新みやぎで産地化を目指した取組が進められており、新たに栽培を行う生産者が増えています。水田で露地園芸に取り組む場合、排水対策が重要であり、技術の確立や普及が急務です。
令和5年5月17日(水)に、農業・園芸総合研究所の協力のもと、涌谷町のさつまいもほ場で排水性改善の実証試験として、穿孔暗渠機(カットドレーン)の施工を行いました。カットドレーンとは、トラクターに装着し、けん引することで簡易な暗渠又は補助暗渠を施工できるアタッチメントです。
今回は、カットドレーンを通常よりも狭い間隔で施工し、より高い排水性改善効果を狙っています。試験ほ場の生産者からは、今後の生育への効果を期待したいと感想が聞かれました。また、見学に訪れた生産者は、水田における高収益作物の導入に向けて、研究所の研究員や試験ほ場の生産者と活発に意見交換を行っており、関心の高さがうかがえました。
普及センターでは、引き続き関係機関と連携し、水田における高収益作物の導入、拡大に向けた取組を支援していきます。
カットドレーン施工の様子
施工後のほ場の様子
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225