郷土料理である「はっと汁」は宮城県北の家庭でよく食卓にのぼる料理ですが、気仙沼地区生活研究グループ連絡協議会の会員から「はっとを薄く綺麗にのばす技術を修得したい」という声を受けて、令和5年9月12日、食文化の継承を目的に、地区連主催の「はっと講習会」が開催されました。当日は、会員24人に、市町担当者等関係機関も加わり総勢30人の参加がありました。
講習会では、はっとの生地づくりから始まり、小麦粉に水を加える加減や固さを確認しました。また、講師がはっとの生地を薄くのばし、一口大にちぎって鍋に入れていく場面では、会員の皆さんが、講師の手の動きや指使いを習得しようと食い入るように見ていました。
実食ではお互いに料理の感想を言い合い、その後の情報交換では、会員から各家庭で使う具材や味付け、はっとを次世代に継承するための取組についても意見が交わされました。
はっとは、会員皆さんが作り慣れている料理ですが、今回の講習会では、はっと生地の作り方や小麦粉の種類、ゆで方など改めて学ぶことが多く、とても有意義な講習会となったようでした。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606