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平成27年12月9日,安全で安心できる農産物を生産する上で基本となる優良種子安定生産を目的として開催された主要農作物種子生産技術向上研修会において,加美町の「農事組合法人いかずち」の畠山代表理事より,水稲採種組合が法人化した県内初の事例発表がありました。
法人化に至った経過として,①近年,ばか苗病の発生が問題視され,その対応に多くの労力がかかるようになってきたこと,②個人所有の農業機械更新時の負担が増してきたことなどから法人化の機運が高まりました。また,関係機関からの支援を受けながら,約3年間にわたる検討会や勉強会を開催し,法人化することができたと説明がありました。今年度,農地中間管理事業を活用して地区内農地の8割以上を法人に集積し,それに伴い活用できる地域集積協力金による新たな設備投資を行い,水稲種子の生産体制強化を図ることにしています。
本事例は,県内の種子生産組合における今後の運営力強化に向けて大いに参考になったものと考えます。
普及センターでは,引き続き優良種子の安定生産及び経営体の経営力強化に向けた支援を行ってまいります。