宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

エコファーマー取得に向けて

2011年12月26日 15時27分13秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 加美町ではこれまでも女性農業委員を中心に様々な取り組みをしており,11月2日に加美町農業委員会の女性委員と普及センター共催で,エコファーマー取得に向けた勉強会を実施しました。
 昨年度「家族経営協定」と「エコファーマー」について普及センターが指導したところ「是非エコファーマーを取得したい」との声が上がり,今回は「エコファーマー取得」に向けて新たに勉強会を開催したしました。勉強会の参加者は主に女性を中心に「農産物直売所 土産(どさん)センター」やスーパーの直売所コーナーに出荷している農業者15名が出席しました。
 参加者からは多くの質問が出され勉強会終了後には,申請に向けた指導を継続して行ってほしいとの要望があり,来年度春作まで申請を行う計画を立てて準備を進めていくことになりました。また再度要望があり,21日にも勉強会を開催し前回参加できなかった農業者22名が出席しました。
 今後とも普及センターではエコファーマー取得に向けて指導を継続していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班
 TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910


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耕畜連携研修会を開催

2011年12月26日 14時53分57秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 耕作放棄地の解消と,飼料用米の生産拡大及びその給与技術の確立を目的とし,平成23年12月2日(金)に「耕畜連携研修会」を,加美町やくらい文化センターで開催しました。
 当普及センターでは,プロジェクト課題「耕畜連携によるリサイクル農業の推進」の活動として,水稲作付けを中止した水田でのスーダングラスの栽培取り組みを実施した農家への支援や,耕作放棄地マップを利用した現地調査などの活動を行っています。しかし,放棄地の再生には不利な土壌条件や耕作者の確保難といった難題を抱えています。その様な中で,(独法)農研機構・東北農業研究センター生産基盤研究領域農業経営チームの小野洋主任研究員から課題解決に向けた講演をしていただき,再生に向けた地元農業者の意識向上を図りました。次いで,国産飼料の確保,増産を図るために今後期待されている飼料用米の中で,家畜の嗜好性が良く,生産面でも乾燥調製が省けるメリットを持つ「イネソフトグレインサイレージ」の生産について,畜産試験場酪農肉牛部肉牛チームの齊藤陽介技師から,製造から給与までの技術に関する講演をいただきました。
 会場となった加美町内では,山形県真室川町の先進事例を目標として,JA加美よつばが今年度から,イネソフトグレインサイレージの生産への取り組みを開始しました。その良質発酵と保管には超えなければならないハードルがあり,たやすいものとは思われませんが,自給飼料の拡大という畜産農家の抱える課題の解決に挑戦するJAの活動に対して,普及センターは積極的に支援していきたいと考えています。  
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910


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JA古川ササニシキ研究会で平成23年度水稲作柄を検討

2011年12月26日 14時45分25秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 JA古川ササニシキ研究会が主催する展示ほ総合検討会が12月21日(水)に開催され,平成23年度水稲作柄について検討しました。
 JA古川ササニシキ研究会は,市場が求める銘柄品種「ササニシキ」の作付け拡大と品質の向上を図るため100名以上の農業者で組織されています。
 ササニシキは昭和38年に県水稲奨励品種となり,長きに渡って宮城県の主力品種として栽培されています。
 研究会では,栽培マニュアルの作成や展示ほ場の設置,現地検討会や講習会を通じてササニシキの栽培技術の向上を図っています。
 また,ササニシキの後継品種として期待される新品種候補「東北194号」の展示ほも設置し,検討会の中で試食(握り寿司)をいました。部会員からは,「とてもおいしい。」,「酢飯としての相性が良い。」などの高評価が得られました。
 普及センターでは,このような研究会の活動に対し,技術資料の提供や現地検討会での助言など宮城県産米の生産拡大,品質向上を図る活動を継続していきます。


宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229(91)0726 FAX:0229(23)0910


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冬どりキャベツの先進地を視察

2011年12月22日 11時40分34秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成23年12月6日に,JAあさひなの冬どりキャベツ生産者を対象に,視察研修会を開催しました。視察先は,登米市米山町キャベツ生産圃場とJAみやぎ登米の真空予冷施設で,JAあさひな管内の冬どりキャベツ生産者8名が参加しました。
 キャベツ生産圃場では,登米管内のキャベツ生産の概要等について登米農業改良普及センターから説明を受けた後,圃場主の生産者から耕種概要や栽培のポイント等を説明していただきました。
参加者からは,今年の生育状況や,品種,病害虫防除など様々な質問が出され,先進地の生産者と積極的な意見交換がなされました。
 真空予冷施設では,JA担当者から,施設の概要や処理方法,販売状況について説明いただきました。
 参加者のほとんどがキャベツ栽培初心者で,先進地の高品質なキャベツ生産の現場と,品質確保の取り組みに刺激を受けたようでした。
 普及センターでは,今後も冬どりキャベツの栽培技術向上に向けて,継続して支援していきます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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みやぎの震災復興に向け,蔵王のいちご出荷スタート!

2011年12月21日 11時04分25秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

  12月9日,JAみやぎ仙南蔵王地区本部において,蔵王地区いちご部会出荷目揃い会が開催されました。   
  蔵王地区のいちご生産者は,品種を全面転換して平成22年度より宮城県オリジナル品種「もういっこ」に統一し,技術の平準化と品質向上に努力しています。しかしいちごの「炭そ病」発生に悩む生産者もいたことから,普及センターでは防除指導を重点的に行い,特に一緒に作業にあたる配偶者の病害虫防除知識を高めることをねらいとして,夫婦一緒の研修会出席などを働きかけてきました。その結果,今年は病害をほぼ克服することができる段階に至っています。
 出荷目揃い会では,蔵王地区いちご部会の佐藤部会長が「震災の影響で沿岸部のいちご栽培面積が大幅に減ってしまったが,その分もがんばろう。放射能検査はパスしたし,農薬の安全使用にも留意願う。」とあいさつ。その後,JA全農みやぎから,蔵王地区のいちご苗を亘理地区に提供いただき感謝の旨が,また仙台市場担当者からは全国のイチゴ生産量と価格の動向,異物混入防止を,そして当農業改良普及センターからは病害虫防除の再徹底を呼びかけました。
 当日,査定された真っ赤ないちごを前に,各生産者はおいしいいちごの出荷に決意を新たにしていました。

 

〈連絡先〉

大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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今年も西洋野菜の出荷が始まりました!(西洋野菜出荷目揃い会)

2011年12月21日 10時58分28秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

JAみやぎ仙南西洋野菜研究会では,イタリアの伝統野菜「プンタレッラ」を中心に,さまざまな西洋野菜の栽培に取り組んでいます。12月6日,出荷規格を統一した高品質なプンタレッラの出荷を目指し,JA丸森地区本部において出荷目揃い会が開催されました。

出荷目揃い会では,主要出荷先である仙台市場の(株)庄定と,築地市場の東京シティ青果(株)の担当者より出荷規格についての説明が行われ,会員が持ち寄ったプンタレッラをもとに品質や規格の確認を行いました。また,普及センターと農業・園芸総合研究所からは,今後の栽培管理や病害虫防除についての指導を行いました。研究会員は熱心に講師の話に耳を傾け,活発な質疑応答や意見交換が行われていました。

 市場担当者からは,今年は秋季が温暖でなかなか寒くならなかったため,11月までは冬野菜の需要が非常に少なく,冬野菜のイメージが定着しているプンタレッラの需要も少なかったとのことでした。しかし12月に入ってようやく寒くなり,今後は需要が増えると予想されるため,良品質なプンタレッラの安定供給に期待しているとの話がありました。

 プンタレッラは今年は早生種7アール,晩生種44アールの計51アールが栽培されており,早生種は11月中旬から一部出荷が開始しています。夏の猛暑で出蕾が不良だった昨年に比べ,今年の作柄は病害虫の発生も少なく,出蕾状況は良好で,品質の良いプンタレッラの安定出荷が期待できます。

 また,プンタレッラ以外にもカーボロネーロ,フェンネル,トレビスが11月上旬から出荷されており,12月下旬頃からはタルディーボの出荷も開始します。出荷目揃い会と同日の午前中には,タルディーボの軟白処理研修も開催されました。

プンタレッラの出荷は来年3月頃まで続きます。普及センターでは,今後も関係機関と連携を図りながら,高品質なプンタレッラの安定生産・出荷の支援を行っていきます。

 

〈連絡先〉

大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138


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ツルムラサキ産地の復興を目指して

2011年12月21日 10時54分07秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

ツルムラサキは昭和50年代後半から蔵王町で栽培が開始され,現在は蔵王町を中心に仙南地域で広く栽培されており,本県の特産野菜となっています。JAみやぎ仙南ではツルムラサキ部会を組織しており,部会員数80名,栽培面積6.7ha,出荷量279t,販売金額7千5百万円(平成21年度実績)で,全国でも有数のツルムラサキ産地となっています。

ツルムラサキはカロチンや鉄分,カルシウムなどの栄養分が豊富な健康野菜で,葉菜類の出荷が減少する夏季に安価で安定供給できる葉菜として人気があり,本県産のツルムラサキは市場から高い評価を得ています。

しかし,10年ほど前から連作によりネコブセンチュウの被害が拡大し,近年の出荷量は最盛期の約50%程度にまで落ち込んでいました。ツルムラサキはマイナー作物であるため登録農薬が少なく,ネコブセンチュウに効果の高い農薬がほとんどない状況となっています。

そこで今年度,マイナー作物農薬登録拡大事業を活用し,農薬メーカーから協力を得て,殺センチュウ剤のツルムラサキへの登録拡大試験に取り組みました。試験は蔵王町のネコブセンチュウ多発ほ場で実施しましたが,殺センチュウ剤を処理した区では被害程度が減少してツルムラサキの生育が良好になるとともに,土壌中のネコブセンチュウ数も減少するなど,高い効果が確認できました。

現在,試験結果をもとに申請手続きを進めており,近年中の登録拡大を目指しています。さらに平成24年度には,より高い殺センチュウ効果が期待できる土壌消毒剤の登録拡大試験にも取り組む予定です。

普及センターでは,出荷量全国第一位に向けたツルムラサキ産地の復興を目指して,今後もネコブセンチュウ対策を中心としたツルムラサキの安定生産支援に積極的に取り組んでいきます。

〈連絡先〉

河原農業改良普及センター  先進技術第二班

TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138

 


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夏秋いちごの安定生産と経営向上を目指して

2011年12月21日 10時45分05秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

七ヶ宿町の農業生産法人・有限会社(もり)のいちご(代表取締役:山口雅之氏)は平成17年に設立され,国産のいちごが不足する夏季を中心に,業務用いちごの生産出荷に取り組んでいます。現在の経営規模は62アールで,省エネ技術である空気膜二重構造ハウスや,栽植密度の向上が可能なダブル栽培ベッドなど,新技術を積極的に導入して先進的な農業経営を行っています。

11月1日・2日に東京ビッグサイトで開催された「地方銀行フードセレクション2011」に(有)杜のいちごも出展し,夏秋いちごの販路拡大に向けPR活動を行いました。

出展したいちごは四季成り性品種の「すずあかね」で,夏季でも大玉で比較的糖度が高く,果皮が硬くて日持ち性や輸送性に優れる優良品種です。(有)杜のいちごでは一昨年から「すずあかね」を導入し,夏季高温時においても高品質ないちごの安定生産を実現しています。フードセレクションでは多くの訪問者が訪れ,展示されたいちごの美しさに目を見張っており,新たな販売先の展開が期待されました。

業務用いちごは年間を通じて需要がありますが,国内のいちご生産は冬~春季に大きく偏っているため,夏季は大部分が輸入いちごに頼っている現状です。しかし品質面や安全面,輸送性の観点から,夏秋期の国産いちごの需要は年々高まっているため,夏秋いちごは今後有望な経営品目だと考えられます。

仙南地域には夏秋いちごの大規模生産法人が3つあり,3法人の栽培面積は合計約2.4ヘクタールで,県内第一位の夏秋いちご産地となっています。普及センターでは,これら3法人のアグリビジネス経営体への発展に向け,夏季の安定生産技術支援や経営向上支援を行っています。

〈連絡先〉

大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138


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感動を呼ぶ接客で販売額アップを!!

2011年12月20日 10時02分21秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 農産加工者や直売実践者が,対面販売での商品販売拡大を図るために必要な販売技術として,12月14日接客・接遇を学ぶための「農産加工販売促進研修会」を開催しました。
 講師には中村デザイン事務所の中村通所長をお願いし,商売の考え方ではなく,お客様の購買心理からの視点に立った販売技術を,実技を交えながら講演いただきました。ポイントは①自己表現とコミュニケーション,②何をアピールしたら良いのか,③黒だかりの行列はどうやって作るのか,の3点。これらを常に意識することで,販売額も大いに向上するそうです。
 実技が多い研修会に始めは戸惑っていた参加者も,次第に笑顔がこぼれて来て,最後には,生き生きとした表情に変わってきました。多くの方から,「具体的な指導で大変参考になった」との感想をいただき,今後の対面販売で効果が発揮されると期待しています。
 普及センターでは,今後も接客や店舗づくり等の研修を開催し,農産加工者や直売実践者の販売額アップの支援を継続していく予定です。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8374
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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商品の良さを伝える楽しいPOPを作りましょう

2011年12月19日 17時21分12秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 農産物直売所に野菜等を出荷している人を対象に,消費者へ生産者の思いを積極的にPRする手段として,POPの作成と活用について研修会を開催しました。若柳農産物直売所くりでんの出荷者を中心に,約30名が参加しました。

 研修会では,経営コンサルティング 波多野事務所の波多野ゆか氏を講師に,「消費者の購買意欲を高める商品PRについて」と題し,講演と実習をしていただきました。
 「POPとは,お客様への情報提供ツールで,売り場活性化の役割もある。若柳農産物直売所くりでん近くのスーパーでは,手書きのPOPが2枚あった。他はすべてパソコン作成物。手書きの良さを皆さんから発信しましょう」と説明を受け,さっそく実習開始。
 実習の最後には,自分が現在販売しているものについて,一人1枚以上POPを完成させることが課題とされ,参加者はペンや筆を手に,悩みながらも楽しく作業を行いました。「正しい情報を提供する」「販売員に代わって,商品を説明するもの」を念頭に,誰に伝えるか・特徴(機能)・メリットを盛り込むことが難しくもありましたが,各自個性豊かな作品を仕上げることができました。
 最後に,参加者の作品をボードに掲示し,一つ一つについて先生からアドバイスをいただきながら,出来栄えを確認しました。
 実習に取りかかる前は書くことに抵抗のあった参加者も,手を動かし始めると次第に作品作りに没頭していく様子が印象的でした。普及センターでは,今後もこうした研修会を通して,地域に愛され,お客様に信頼される直売所運営を支援していきます。

 

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業斑・技術主査・小松 知子    
TEL:0228-22-9404   FAX:0228-22-5795・6144


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