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(05/26)は町田ばら広場本番の撮影に?
ばらの名前は「あけぼの」。これは、今日のテーマ、記録写真ですが、原寸で見るのに耐えられる絵になりました。原寸あり。でも、名札にピントなので、手前の花が少しぼけて?
前にも書いたかもしれませんが、少し、プラナーとゾナーのボケについて構造からの考察を?プラナーの設計者、Dr.ルドルフがそれ以前からあったレンズの組み合わせ(カメラのレンズは、一枚玉を別にして、基本的には前玉と後玉(その後はレンズ群の組み合わせ)その間に絞りを置く形があります。)を同じタイプを組み合わせる工夫からプラナーの基本形を作り出しました。従って、前玉と後ろ玉の大きさはほぼ同じとなります。そのため、標準から中望遠ぐらいまでのレンズの設計にしか使えません。前後にほぼ同じレンズがくるので、歪みとか色収差を抑える工夫がし易いのですが。ちなみに、プラナーはツァイスの商品目だったので、他社では同じような設計のレンズをダブルガウス型と呼んでいたりします。それに対して、Dr.ルドルフの後輩に当たるツァイスのレンズ設計者、ルートヴィッヒ・ベルテレが作り出したゾナーは、4群だったプラナーの後玉を3枚構成の1群に置き換えて設計してある。現在では中望遠から望遠(昨日、花菖蒲を写した180mm 等)に用いられている。バックフォーカスが短くなるのでレンジファインダーでは重宝した形らしい。1932年に3群7枚の(レンジファインダーの)コンタックス用F1.5 が作られた。このレンズはその復刻版だ。構造はこれくらいにして、それによるボケ方の違いを考える。ピント位置に対して、前後に離れるに従って像がボケる訳だが、普通は後ろ側に被写界深度が深く手前に浅い。遠くに行く方がボケ方の変化が少ないのだ。プラナーは前後のレンズ構成が同じなので、前後のボケ方も同じ様になる。変化の早さは違うのだが。ゾナーは前後のレンズ群の構成が違うので、同じ様にはいかない。後ろに比べて、前の方の被写界深度の幅が少ない。ボケ方の変化が早いのだ。そしてまた、そのボケ方も僕の好むところではない。しかも、プラナーは絞るに従って、量は違うのだが前後に被写界深度が広がる。つまり、手前に外れてしまった像も、ある程度カバーしてくれるし、ボケの変化も少ないので、うまくごまかすことができる。ゾナーは前の方に被写界深度が広がってくれないのだ。だから、ゾナーで物を撮るときは、ピント位置を一番手前にしなければならない。と考えている訳なのだが、それを好む人であれば、この限りではない。文章が少し変かもしれないが、あしからず。
原寸の絵は、フォト蔵に:http://photozou.jp/photo/top/301694?
撮影情報:Leica M9-P にコシナ Carl Zeiss C-Biogon 35mm F2.8 ZMマウント
:ISO-160 1/90秒 補正-0 F5.6 (AV:絞り優先)手持ち。 blogramランキング参加中!