この日、8/27 横浜中華街で一番美しいと思ったものは、この絵の中にある。サルスベリの木の花。街と花の美しさを比べる方がおかしいと言われれば、その通りだと思う。でも、今回の横浜中華街探訪では、感心したことが二つある。
一つは、街の中心にある門「善鄰門」の内側に掲げられた看板「親仁善鄰」だ。「言葉の意味は、「仁に親しみ、隣に善を行え」だと思う。」と書いたが、もう少し進んで解釈すれば、「仁愛を持って他人に親しみ、隣人(他人:ひとと同じだが、日本人を含む、出会う人々を意味する)に善なる行動を持って接しなさい。」と言う意味になると思う。聖人君子になることは難しいが、誠心誠意真心を持って人と接し、慈しみの心を持ってその人を迎えなさい。家訓ではない、街の訓戒かな。それを大きく掲げて、横浜中華街を発展させてきたことに敬意を払いたい。
もう一つ。門を中心に横浜中華街を見てきたが、人々の願いや気概が感じられたような気がした。関帝廟や媽祖廟も心のよりどころとして、また、中華街らしさを訪れる人たちに伝える力となっている気がした。公園の中の六角堂もきれいだった、しかし、それらよりもこの花の美しさに驚いた。サルスベリの花は、どちらかと言うと、ごちゃっと咲いて、遠目にはきれいだが、近くではそれほどと考えていた。それが、小さな花びらの一つ一つまでがきれいだった。まさに、「会芳:芳(美しいもの)に出会う」。会芳亭の美しさがかすんでしまったと言う気持ちを込めてこの写真を撮った。残念ながら、できはあまり良くない。花だけを撮った写真も、なぜかピントを外していた。
頭の中に、映画「ブラザーサン、シスタームーン」の一場面が浮かんできた。法王との面会の場面だ。「どのように着飾っても、この一輪のスミレほどの衣装に及ばない。」もちろん、中華街の門や、関帝廟や媽祖廟のきれいさに文句を言っているのではない。それ以上に心とらわれるものに出会うことができたと言うことだ。
撮影機材と映像情報:キャノン5Dに常用レンズのタムロン、SP28-75mm F2.8。ISO-200 28mm F7.1 1/200 補正な
沢山写真を紹介したが、中華街の写真は今回はこれでおしまいにしたい。なにせ、この日は数百枚の写真を撮ってしまったので、中華街だけが、やっと終わったと言うところなのです。次は江ノ電に乗って