総務の橋本です。
最近、「アンコンシャス・バイアス」という言葉を耳にすることが増えてきた気がします。
アンコンシャス・バイアスとは「無意識の思い込み」のことを指し、「無意識のバイアス」とも呼ばれるようです。たとえば、「赤いランドセルを背負った小学生」と聞いて、無意識に女の子を思い浮かべるのは、日本人の典型的なアンコンシャス・バイアスの一例と言えるでしょう。
この言葉が注目されている背景には、多様性の重要性が広く認識されるようになったことがあるようです。アンコンシャス・バイアスは私たちの生活に大きな影響を及ぼすものであり、気付きのきっかけとして重要な概念なので、興味のある方はネットで一度調べてみることをお勧めします。
ところで、「アンコンシャス・バイアス」のことを「アンコン」と略す表現を見かけたとき、私は「なんでも略すのはギャルじゃあるまいし」と思ってしまいました。略語といえば、ハンバーガーチェーン「マクドナルド」を東京では「マック」と呼ぶ一方、私の出身地である関西では「マクド」と略します。このように、略語が地域によって通じなくなるのは、そもそも略す意味がないようにも感じます。
昔、プログラムで変数名をつけるとき、日本語をローマ字で表記すると長くなるため、子音だけ抜いて略すという「テクニック」を使っていたことがあります。しかし、これが結構やっかいで、うっかりすると何のことか分からなくなったり、同じ意味の変数を別の名前で作ってしまったりと、あまりおすすめできない方法でした。略語を使いこなすにはセンスが必要だと、そのとき実感しました。
さて、先ほどの「アンコン」ですが、実はこれは一般社団法人アンコンシャス・バイアス研究所が「正式」に定めた略語だったのです。つまり、私が「ギャルっぽい」と決めつけたのは、まさに自分自身のアンコンシャス・バイアスが発動してしまった結果でした。とはいえ、もしギャルが略すとしても、たぶん「アンコン」と言うでしょうけどね。