モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

手作りイチジクジャム:新信州郷土料理(妻女山里山通信)

2009-10-16 | 男の料理・グルメ
にほんブログ村 料理ブログ 男の料理へ にほんブログ村 料理ブログへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

 イチジクは、クワ科イチジク属の落葉高木で、無花果と書きますが、実は花は咲きます。ただ外からは見えないのです。花軸が肥大化した花嚢の内部に小さな花(隠頭花序)を咲かせています。アラビア半島の南部といわれ、1630年に日本に不老長寿の果物として入ってきました。

 イチジクは、なかなか樹上完熟のものは売られていません。それは一度に熟れるのではなく、一日一個ずつ熟すということから一熟(いちじゅく)が転訛してイチジクになったといわれるように、同時に熟さないこともあります。また、傷みやすく長距離の輸送にも適していないということで、樹上完熟のものはなかなか市販されないのでしょう。食用にする部分は果肉ではなくて花托(かたく)です。

 イチジクがたくさん熟し始めたので自家製のジャムを作ることにしました。材料は、もちろん樹上完熟のもの。甘さ旨さが違います。作り方はいたって簡単。ルビー色の美味しい安全なジャムが手軽にできます。

■イチジクジャム
●材料
イチジク(洗って先の固い部分を切り落としたもの):1キログラム
グラニュー糖(砂糖):350グラム
水:1カップ(200cc)
レモン汁:1個分(好みで調整)
ブランデーまたは、コアントロー(なくてもよい・白ワインでも)
ビンは煮沸消毒する。
●作り方
1.イチジクを縦半分に切り、1センチぐらいにスライスして鍋に入れ強火にする。アクがでるならとる。
2.沸騰したら中火にして砂糖を加え、焦がさないように絶えずかき混ぜながら煮る。
3.小さな泡が大きくなり、透明になってとろみが少し出てきたら火を止める。
4.10分ほどそのままで、なじませる。
5.鍋を沸騰させ、かき混ぜながらレモン汁とブランデーを加え、3分ほど煮る。
6.火を止めて冷めて固まる前にビンに入れる。
7.荒熱がとれたら、保存料や添加物がないので冷蔵庫で保存。

 トーストやアイスクリーム、ヨーグルトと、お菓子の材料にと応用範囲も広く使えます。ラム酒やウィスキーを加えると大人のジャムに。今回はひとビンを息子の元服のお祝いにすることにしました。妻女山展望台から見る長芋畑もずいぶんと色づいてきました。つる壊し作業が始まります。

★新信州郷土料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)をご覧ください。山菜・キノコ料理、内臓料理、ブラジル料理、エスニック、中華の込み入った料理などの「男の料理レシピ集」です。特に本格的なアンチョビーの作り方を載せているのは、当サイトだけだと思います。手作りオイルサーディン、手作りソーセージもお薦めです。山菜料理も豊富です。豆料理もたくさんあります!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする