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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

信州の鎌倉別所温泉の北向観音と丸窓電車、真田幸村の隠し湯へ

2012-01-06 | 歴史・地理・雑学
 古代科野国は、埴科の地(森・雨宮・土口)にありましたが、古墳時代が終わると経済・文化の中心は上田・塩田平地域に移りました。そして、奈良時代の741(天平13)年、聖武天皇が諸国に国分寺を建立し仏教を広めた一環で、上田には信濃国分寺を建立しました。

 鎌倉時代になると、源頼朝がこの信濃国小県郡塩田庄に、彼の最も信頼する惟宗忠久(後の島津忠久)を地頭として任命しました。塩田庄を重要視していたことが分かります。また、北条氏も信濃国を重要視し、信濃国守護に北条重時を任命しました。塩田平は平安時代までに新田開発が進み、鎌倉時代には米と麦の二毛作が行われ、相当に豊かだったようです。そして、北条氏の庇護を得てたくさんの寺院や塔が建立されました。

 塩田平には、そのあまりの美しさから誰もが振り返るという「見返りの塔」と呼ばれる大法寺三重塔(国宝)や、同じく 国宝の安楽寺八角三重塔、前山寺の未完成の重文三重塔など鎌倉時代の古刹が数多く残っています。そのため信州の鎌倉と呼ばれるのです。

 生島足島神社に初詣した後は、まず北向観音を訪れました。初詣を済ませているので、ここは遠くから参拝。瑠璃殿と愛染桂を訪れました。年配の方は、川口松太郎の小説『愛染かつら』や同名の何度もリメイクされた映画を思い出すのでしょうね。その歌は、昔母が口ずさんでいた記憶があります。桂の木は秋になると甘い香りを辺り一面に振りまきます。

 そして、参拝の後は温泉街の一番上にある真田幸村の隠し湯と伝えられている石湯に行きました。別所温泉には他に大湯、大師湯と計三軒の外湯があり、いずれも150円で入れます。清少納言が、好ましい湯といった「七久里の湯」は、別所温泉の事だそうです。

 お湯で温まった後は、温泉街を散策してから別所温泉駅に立ち寄りました。駅舎は、写真のようにペパーミントグリーンとクリームイエロー、ホワイトの可愛いものです。電車の発着の様子は、ライブカメラで見る事ができます。

 別所温泉駅は、上田電鉄別所線の終点で、懐かしい丸窓電車(モハ5250形)が置いてあります。ご多分に漏れず乗客の減少で存続が危ぶまれていて、上田市では「北条まどか」をキャラクターに「別所線にのろう!」というサイトを立ち上げています。自分で作れるペーパークラフトも無料でダウンロードできます。ロケ地・観光地マップのページもあります。今回は時間がなかったので利用できませんでしたが、パークアンドライド駐車場(無料)に車を置いて電車で温泉へというのもいいですね。

 帰路について塩田平に出ると、南に雪雲をかぶった1266mの独鈷山(とっこさん)が見えました。別所温泉の方を振り返ると夫神岳、女神岳が温泉街を抱きかかえる様にそびえていました。東を見ると白い三角の烏帽子岳。右へ辿ると浅間山の南で山脈は低くなります。群馬県との境で軽井沢から佐久にかけての地域。山が低い為に放射能プルームが超えて来た場所です。

「見返りの塔」国宝大法寺三重塔フォトルポ
白梅薫る見返りの塔ふたたび(国宝大法寺三重塔)ブログ記事


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「近い将来、首都圏は3回大きく揺れます」長尾年恭(東海大地震予知研究センター長)貞観地震と酷似。富士山噴火もあり得る。
■歴史は繰り返す:864年:富士山噴火/868年:播磨国地震(阪神)/869年:貞観地震・貞観津波(東北)/871年:鳥海山噴火/874年:開聞岳噴火/878年:相模・武蔵地震(関東)M 7.4/887年:仁和地震(南海地震)M8.5 23年間でこれだけの事が起きました。
■大地震の予測については、子供の頃の松代群発地震の経験から、家具の固定、防災袋・食料備蓄、通勤通学路の点検、避難所の確認、緊急時の連絡法など、身の回りの対策をすることで不安はだいぶ和らぎます。大地震の予測については、科学的に完璧なものはないので、例えば予測されている1月に起きなくてもガセとかデマという言葉は当てはまらない。地球46億年の歴史の中では、たとえ30年でも一瞬の瞬きにしかすぎない。要は安全バイアスにかからず、ストレスをためず備える事。

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■1月6日現在、福島第一原発より3月爆発時と同様レベルの放射性物質が福島や千葉、東京に飛散しています。ツイッター等で情報の確認を!
■4号機の使用済み核燃料プールが壊れたら東京は終わる!その理由。しかも、震度5に絶えられないかもしれない怖れが。
■4号機使用済核燃料プールの水が漏出し冷却不可能の場合「900度に達し燃料を覆う金属管が壊れて放射性物質が漏れ出す 2.3時間後。2800度に達して燃料溶融 7.7時間」
:原子力安全保安院試算
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