



春雨の舞うはっきりしない午後、妻女山から天城山の奥へと、最後の山蕗を採りに登りました。妻女山松代招魂社の裏手の斜面では梅が満開です。尾根に出るとあちこちでダンコバイの黄色い花が満開でした。春遅い北信濃の冬枯れの山にも、やっと花の季節が訪れました。そして、林道沿いにはキブシの花が鈴生り。早くも芽吹いている木々もあります。
山蕗は、最後の収穫期。花開いているものもたくさんありましたが、小一時間で袋がいっぱいになりました。今夜は手打ちで埴科・更級名物「おしぼりうどん」に、蕗の天ぷらです。残りは、定番蕗味噌やつくねやしんじょ、煮ものなどに。
さらに、山奥で春のきのこ、椎茸を採取。しっかりとひび割れてドンコになっていました。これも天ぷらにします。今年は春が早いので、月が開けると上旬には杏、桜、桃の順番で花が咲くでしょう。あんずの里、千曲市の森、倉科、松代町の東条は、杏の花の甘い香りで包まれます。高校の頃、教室の窓から一目十万本といわれる森の杏のコーラルピンクの花が見えました。授業そっちのけで見とれたこともありました。
蕗を取り終えて妻女山展望台に上がると、春休みなので県外からも観光客がたくさん訪れていました。眼下では、新赤坂橋の開通式が開催中。小学生の打つ真田太鼓の響きが山上まで聞こえてきました。長芋畑では春掘りの長芋の収穫が最盛期です。千曲川の河川敷で雲雀が鳴き出すと、いよいよ山菜の季節が本格的に到来します。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。