モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

粘菌ハンティング

2006-08-03 | アウトドア・ネイチャーフォト
 W杯だ展覧会だ原稿書きだ、子供達は新聞取材やテレビラジオ出演と忙しく、その上雨がちだったので気が付いたら2ヵ月以上山とご無沙汰でした。禁断症状も出そうになる間際の梅雨明け、たっぷりと水分を含んだお山は粘菌がウジャウジャ出ているに違いないということで、夏休みの研究課題に変形菌(粘菌)を選んだ長男と、わが家にはお馴染みの山梨県小菅村の南にそびえる大マテイ山へと向かいました。

 真夏の陽射しなので低山は午前中が勝負です。午後になったら暑くてかなわない。虫の襲来もあります。雷雨の危険もあります。そんなわけで、早朝5時起きででかけました。国道139号線の標高1250mにある松姫峠に着いたのが7時前。慌ただしく朝食を済ませて山登りの開始。5月には次男と霧雨の中、幽玄の鶴寝山北尾根を下から登ったのですが、この時期そんなことをしたら熱中症でぶっ倒れること必至。今回は標高差160m足らずの楽な山歩き。まあ粘菌ハンティングが目的ですから、それでいいわけです。

 さて成果ですが、梅雨が長かったせいか夏の花は全くといっていいほど咲いていませんでした。わずかにナガバノコウヤボウキとマルバダケブキが咲き始めていただけ。お目当てのレンゲショウマは、まだ固いつぼみでした。しかし、狙ったとおり粘菌達はウジャウジャと出ていました。といっても大きさが0.5ミリから3ミリと、ただ歩いているだけでは全く目に入りません。狙った倒木や切り株をひとつひとつ丹念に見ていくという根気のいる作業が必要です。そして見つけたらマクロ撮影しまくりです。

 粘菌の未熟というのは、実は小さな昆虫や幼虫、陸生貝類などの幼生のエサにもなるわけですが、今回はそんなシーンもたくさん撮れました。フォトドキュメントは、モリモリキッズMORI MORI KIDS Nature Photograph Galleryでアップしました。粘菌のオンパレード! ぜひご笑覧ください。

【信州の里山】妻女山の変形菌1


【信州の里山】妻女山の変形菌2


【日本の里山】森の変形菌(粘菌)


【山梨の里山】大マテイ山・粘菌ハンティング

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