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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業と絶品グルメが揃った納会。不思議な石碑(妻女山里山通信)

2018-12-09 | 男の料理・グルメ
 暖冬が嘘のような厳寒の日曜日。妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業と納会を行いました。最高気温は3度。ちぎれた雪雲が舞ってきて雪もちらつきました。納会は、山仲間だった故人のログハウスの庭を借りて。仲間が作った絶品グルメが並びました。今回は洋食を中心に用意。ちょっと食べすぎました。

(左)作業は、妻女山駐車場の奥にある我が家の山で行っている椎茸の原木栽培の補修です。手前の登山ノートには、上杉謙信本陣の斎場山(旧妻女山)へ登ったという書き込みが。今日も清野氏の鞍骨城へ行かれた人がいるようです。『真田丸』以降登山者が増えました。(中)手前の折れてしまったホダ木の馬を直します。また、上のもう出なくなったホダ木の整理も。(右)今回は鉄管とクランプで馬を作ります。

(左)馬が出来上がりました。(右)立ち枯れの赤松を伐採します。楔を打って倒したのですが、オニグルミの木に掛かり木になってしまいました。まず赤松を玉切りして、オニグルミの枝を切って掛かった赤松を落としました。枝を片付けて作業は終了。昼餉を行う堂平大塚古墳へ向かいます。

(左)K氏が用意した牛筋と我々が栽培したブラジル豆のフェジョン・プレットのトマトシチュー。デルモンテの濃厚リコピンリッチで煮込みました。馬鹿旨です。(右)N氏が持参の赤海老とミニホタテをニンニクでオリーブ炒め煮して白ワインで蒸しました。これも絶品。

(左)チーズフォンデュ。これは私がネットで買い求めたものです。パンだけでなく赤海老やポテトやカボチャも美味でした。(中)パンはS氏がユメチカラで焼いてきたフランスパン風。(右)S氏が作ったホットワイン。レモンとシナモンとクローブが入っています。温まります。もちろん完全に酔いを覚まして山を下ります。

(左)今回は洋風と言ったのにN氏が作ってきたもつ煮。旨い!(中)信州の冬といえばこれ。野沢菜漬け。(右)寒いと分かっていたので、今回は薪ストーブを二つ持ってきました。これはN氏手作りの灯油のタンクを再利用した薪ストーブ。

 今回は、宮彫り研究科のK氏が「聖徳太子の善光寺」の話をしてくれました。矢島忠享氏自費出版の『封じられた寺 聖徳太子の善光寺』を氏から勧められて買い求めたのが発端です。この本は、100部限定出版で、シェルシェ長野の平安堂書店でのみ売られています。そんなで古代科野国の話で盛り上がりました。春秋戦国時代の呉と越の話や、秦の始皇帝の時代に来訪して全国にその伝説が残る徐福の話。そこから越後や信州に点在する諏訪社の話など。善光寺と守矢一族とユダヤの消えたある部族との関連性など、興味ある話題で盛り上がりました。

(左)前日まで暖冬だったため狂い咲きのノコンギク。(中)こちらも狂い咲きのツツジ(躑躅)。(右)堂平大塚古墳。横穴式で、古墳時代末期のものです。

(左)この敷地内にある石碑。勅命とあります。正一位とも。(右)天宮大穴郷堂平と読めます。いつごろのどういう石碑なのか非常に興味があります。千曲市歴史財団センターや長野県立歴史館の学芸員の方に検証していただきたいです。この石碑は、古墳の持ち主のKさんがログハウスを建てる時に整地していて掘り出したものと本人から聞いています。この古墳は、以前某大学が調査をして本にまとめています。Kさんに見せてもらいました。千曲市や歴史館にも所蔵されているのではないでしょうか。そこにこの石碑の記述はないでしょうか。

 そこからの風景。北アルプスは吹雪いているようです。正面は鹿島槍ヶ岳。眼下に流れる千曲川。そこを渡る手前から国道18号、しなの鉄道、北陸新幹線、長野自動車道。向こうの里山には川柳将軍塚古墳や丸山古墳群があります。古代科野国の面影が偲ばれます。

(左)帰りに川中島の戦いで上杉謙信が陣城を建てたと伝わる陣場平へ。我々が貝母(ばいも)の保護活動をしている場所です。4月中旬に満開になります。ブログ記事にもアップしているので、4月の記事を御覧ください。(中)森の珊瑚と私が呼ぶクマノミズキの実。野鳥の餌になります。(右)長坂峠からの上杉謙信の本陣と伝わる斎場山(旧妻女山)。山頂は円墳です。ぐんぐん冷えて2度になりました。皆と別れた後は、冷えた体を温めるために戸倉上山田温泉へ。万葉超音波温泉で温まって帰りました。

 陣場平のクマノミズキです。近くにはミズキや信濃柿(豆柿)もあります。

 万葉超音波温泉から見上げる冠着山(姨捨山)。山頂は見えていません。寒いときは温泉が一番です。超音波風呂に入った後は、48〜49度という激熱の温泉に入って出ます。信州は温泉天国です。
 今回は我々の活動の保全でしたが、里山保全の活動もしています。非常に難しい命題ですが、大事なことです。市街地で暮らしていると分からないかもしれませんが、周囲の里山が健全でないと、街の暮らしも健全さを失うのです。極論ですが無知は罪です。必ず私達の生活に害をもたらします。自然に生かされているという教育を徹底すべきです。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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