2日目は富山県の魚津まで足を伸ばしました。林業学部を出て信州で林業関係の仕事をしている長男から勧められた埋没林博物館へ。そして博物館で勧められた魚津水族館へも行きました。そして、親不知に立ち寄り、入浴してから再びマリンドリームへ戻りました。素晴らしい夕焼けに遭遇。秋田から鹿児島まで20日間の放浪の旅をしてきた男性と邂逅。こういう出会が楽しいのです。
前夜の地震のため遅く出発。新潟県のマリンドリーム能生から富山県の魚津市の「埋没林博物館」までは、約70キロ。遠いです。国道8号を行けばいいのは分かっていますが、それは帰路に使うことにして、朝日町からあいの風とやま鉄道と寄り添うように走る県道60号へ。そのまま2号に入れば着けるはずでしたが、途中で例祭のため通行止め。しかたなく8号へ出て適当なところで2号からしんきろうロードへ。正午少し前にやっと到着しました。
魚津市は、後背に北アルプスの膨大な水源地を抱えた扇状地です。それがよく分かる看板です。
(左)「埋没林博物館」入り口。カフェが併設されています。通称「ねっこランド」。約2,000年前から地中に眠っていた国の特別天然記念物指定魚津埋没林の展示と、富山湾に現われる蜃気楼の紹介を行っています。根っこなんか見て楽しい?と思われるかもしれませんが、楽しいです。(中)テーマ館の展望台から。あいにくの天気で北アルプスは見えませんでした。(右)晴れていれば見える風景。白馬岳や剱岳が望めます。あの向こうは長野県です。
水中展示館の水に沈む巨大な古代杉の根っこ。特別天然記念物に指定されています。
乾燥展示館の巨大な根っこ。触ることもできます。魚津埋没林は、約2,000年前、片貝川の氾濫によって流れ出た土砂がスギの原生林を埋め、その後海面が上昇して現在の海面より下になったと考えられています。
(左)巨大です。(中)テーマ館。屋上に展望台があります。2階で埋没林と蜃気楼のハイビジョンムービーが見られます。(右)乾燥展示館と水中展示館。
◉魚津埋没林博物館
(左)「埋没林博物館」で、水族館との共通券を勧められました。面白いものいますかと聞いたら。魚津の魚やクラゲにアマゾンの魚もと。何!アマゾン!ということで「魚津水族館」へ。(中)黒部川の清流に棲むヤマメやイワナ。見ていたら昔やっていたフライフィッシングをまたしたくなりました。(右)高級魚のクエが悠々と泳いでいます。美味しそうだなと、つい食べ物として見てしまう性分なのは困りものです。
(左)リュウグウノツカイ。大きいです。下にはホルマリン漬けも。名前は竜宮城からの使いという意味ですが、その生態は謎に包まれています。(右)ミズクラゲ。最もありふれたクラゲですが、美しく見ていると癒やされます。しかし、刺されると痛いです。塩蔵すれば食べられるそうです。やはり、冷やし中華にクラゲは必須ですね。
(左)お待ちかねのアマゾンの生物。これはリクガメですね。昔、泊まっていたペンションで昼寝をしていると、庭でリクガメが交尾していましたが、甲羅がぶつかる音がゴーン、ゴーンと響いていました。(右)ピラニア・ナッテリー。パイゴセントラス・ナッテリーと共に、アマゾンではポピュラーなピラニア。アマゾンでは、赤いピラニアをピラーニャ・ベルメーリャと呼んでいたような。ピラーニャ釣りにも行きました。牛筋で釣ります。ピラニアは骨が多いのでパクチーを入れてスープで食します。
巨大古代魚ピラルクー。アロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科に属する魚類。現存するアラパイマ属唯一の種です。えら呼吸に加えて、原始的な肺により空気呼吸も行う珍しい魚。体長は3m、体重は200kgにもなる世界最大級の淡水魚です。貴重な魚ですが、アマゾンのメルカード(市場)では、普通に鮮魚や塩漬けが売られています。身はサーモンの様なピンクですが、味は分厚く濃厚なヒラメのエンガワという感じ。私が最も好きだったのは、細かなパン粉でフライにしたピラルク・フリット・ミラネーゼという料理で、何度も食べました。
ちょうど若いスタッフの方が来たので年齢とか聞いたのですが分からないそうです。水槽には3尾の大きな個体が悠々と泳いでいました。彼とは、私が三度訪れて放浪したアマゾンの魚の話をしました。ピンク色のアマゾンカワイルカを見たいそうです。アマゾン川やボリビアの支流で見ました。ピラニアより怖いカンジルがいたのには驚きました。
(左)珊瑚。海の環境の良さを図るバロメーターになる重要な生物です。辺野古埋め立ては、Queenのギタリスト、天文学者でもあるブライアン・メイも反対を表明しています。(右)透明な標本。作り方が紹介されています。
(左)大きなウミガメ。里山でも動物が誤ってビニールなどを食べてしまうのですが、ウミガメがビニール袋をクラゲと間違えて食べて死亡したりします。廃プラスチックの問題が極まっています。
◉魚津水族館
(中)いい水族館でした。8号を戻ります。お昼を食べていないことに気が付きました。立ち寄ったのは朝日町の料理旅館ドライブインきんかい。もう午後3時近くでした。(右)一番人気のたら汁定食を。馬鹿旨です。トラックドライバー御用達の店なので、ボリュームも凄いです。
親不知。実はこの夜は親不知ピアパークで車中泊するつもりでした。しかし、すぐ上を高速が通っていて煩くてここは無理と判断。マリンドリーム能生に戻ることにしました。
親不知のウエストン展望台からの眺め。もの凄いところを国道8号が通っています。高速道路は海の上です。
(左)昨年はもの凄い雷雨に見舞われて行けなかった旧北陸線のトンネルを見に行きました。(中・右)260段ぐらいの階段を下ってトンネルへ。この親不知レンガトンネルは、土木学会選奨土木遺産です。入り口に懐中電灯があり向こう側へ抜けられますが、ひとりで歩きたくはないので戻りました。歩いてきたご夫婦が、お化けは出なかったけどコウモリがいたと。
(左)キオン(黄苑)キク科。(中)アカショウマ(赤升麻)ユキノシタ科チダケサシ属かな。生薬です。(右)ウツギ(空木)アジサイ科ウツギ属。「夏は来ぬ」も卯の花です。いずれもトンネルへ行く道すがらに咲いていました。他に見られた植物は、ヤマウド、アカソ、シシウド、マタタビなど。
(左)少し糸魚川方面に戻って展望台からの親不知。とんでもないところです。(中)出会った長野から来たご夫婦にいい温泉知りませんかと聞いたら教えてくれた親不知ピアパークの信号を山に少し登ったところにある「親不知交流センターまるたん坊」へ。非常に眺めのいい温泉でした。(右)親不知ピアパークで休憩。昨年、息子達とこのレストピアで、鱈汁付きの幻魚丼を食べましたが、超絶美味でした。
夕方少し前にマリンドリーム能生に戻りました。しばらくして隣に一台の車が。車中泊ですかと聞かれました。秋田の方で、なんでも20日かけて鹿児島まで車中泊の旅をしてきたとか。印象派の巨匠、クロード・モネの絵画の様な極上の夕焼けを鑑賞しながら彼と色々な話をしながらささやかな酒宴をしました。防波堤にたくさんいたウミネコが次々と沖へ飛び去って行きました。初日に、防波堤の向こうに島影の様なものが見えたのは、佐渡ヶ島と判明しました。地元の釣り師の若者二人と話したり、2歳の可愛い女の子と話したり、楽しい一日でした。
3日目は、糸魚川のフォッサマグナ・ミュージアムと奴奈川神社へ。マリンドリーム能生で昼食してまたまた蟹を買い、高田城跡へ。夜は信州の信濃町の道の駅へ。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
前夜の地震のため遅く出発。新潟県のマリンドリーム能生から富山県の魚津市の「埋没林博物館」までは、約70キロ。遠いです。国道8号を行けばいいのは分かっていますが、それは帰路に使うことにして、朝日町からあいの風とやま鉄道と寄り添うように走る県道60号へ。そのまま2号に入れば着けるはずでしたが、途中で例祭のため通行止め。しかたなく8号へ出て適当なところで2号からしんきろうロードへ。正午少し前にやっと到着しました。
魚津市は、後背に北アルプスの膨大な水源地を抱えた扇状地です。それがよく分かる看板です。
(左)「埋没林博物館」入り口。カフェが併設されています。通称「ねっこランド」。約2,000年前から地中に眠っていた国の特別天然記念物指定魚津埋没林の展示と、富山湾に現われる蜃気楼の紹介を行っています。根っこなんか見て楽しい?と思われるかもしれませんが、楽しいです。(中)テーマ館の展望台から。あいにくの天気で北アルプスは見えませんでした。(右)晴れていれば見える風景。白馬岳や剱岳が望めます。あの向こうは長野県です。
水中展示館の水に沈む巨大な古代杉の根っこ。特別天然記念物に指定されています。
乾燥展示館の巨大な根っこ。触ることもできます。魚津埋没林は、約2,000年前、片貝川の氾濫によって流れ出た土砂がスギの原生林を埋め、その後海面が上昇して現在の海面より下になったと考えられています。
(左)巨大です。(中)テーマ館。屋上に展望台があります。2階で埋没林と蜃気楼のハイビジョンムービーが見られます。(右)乾燥展示館と水中展示館。
◉魚津埋没林博物館
(左)「埋没林博物館」で、水族館との共通券を勧められました。面白いものいますかと聞いたら。魚津の魚やクラゲにアマゾンの魚もと。何!アマゾン!ということで「魚津水族館」へ。(中)黒部川の清流に棲むヤマメやイワナ。見ていたら昔やっていたフライフィッシングをまたしたくなりました。(右)高級魚のクエが悠々と泳いでいます。美味しそうだなと、つい食べ物として見てしまう性分なのは困りものです。
(左)リュウグウノツカイ。大きいです。下にはホルマリン漬けも。名前は竜宮城からの使いという意味ですが、その生態は謎に包まれています。(右)ミズクラゲ。最もありふれたクラゲですが、美しく見ていると癒やされます。しかし、刺されると痛いです。塩蔵すれば食べられるそうです。やはり、冷やし中華にクラゲは必須ですね。
(左)お待ちかねのアマゾンの生物。これはリクガメですね。昔、泊まっていたペンションで昼寝をしていると、庭でリクガメが交尾していましたが、甲羅がぶつかる音がゴーン、ゴーンと響いていました。(右)ピラニア・ナッテリー。パイゴセントラス・ナッテリーと共に、アマゾンではポピュラーなピラニア。アマゾンでは、赤いピラニアをピラーニャ・ベルメーリャと呼んでいたような。ピラーニャ釣りにも行きました。牛筋で釣ります。ピラニアは骨が多いのでパクチーを入れてスープで食します。
巨大古代魚ピラルクー。アロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科に属する魚類。現存するアラパイマ属唯一の種です。えら呼吸に加えて、原始的な肺により空気呼吸も行う珍しい魚。体長は3m、体重は200kgにもなる世界最大級の淡水魚です。貴重な魚ですが、アマゾンのメルカード(市場)では、普通に鮮魚や塩漬けが売られています。身はサーモンの様なピンクですが、味は分厚く濃厚なヒラメのエンガワという感じ。私が最も好きだったのは、細かなパン粉でフライにしたピラルク・フリット・ミラネーゼという料理で、何度も食べました。
ちょうど若いスタッフの方が来たので年齢とか聞いたのですが分からないそうです。水槽には3尾の大きな個体が悠々と泳いでいました。彼とは、私が三度訪れて放浪したアマゾンの魚の話をしました。ピンク色のアマゾンカワイルカを見たいそうです。アマゾン川やボリビアの支流で見ました。ピラニアより怖いカンジルがいたのには驚きました。
(左)珊瑚。海の環境の良さを図るバロメーターになる重要な生物です。辺野古埋め立ては、Queenのギタリスト、天文学者でもあるブライアン・メイも反対を表明しています。(右)透明な標本。作り方が紹介されています。
(左)大きなウミガメ。里山でも動物が誤ってビニールなどを食べてしまうのですが、ウミガメがビニール袋をクラゲと間違えて食べて死亡したりします。廃プラスチックの問題が極まっています。
◉魚津水族館
(中)いい水族館でした。8号を戻ります。お昼を食べていないことに気が付きました。立ち寄ったのは朝日町の料理旅館ドライブインきんかい。もう午後3時近くでした。(右)一番人気のたら汁定食を。馬鹿旨です。トラックドライバー御用達の店なので、ボリュームも凄いです。
親不知。実はこの夜は親不知ピアパークで車中泊するつもりでした。しかし、すぐ上を高速が通っていて煩くてここは無理と判断。マリンドリーム能生に戻ることにしました。
親不知のウエストン展望台からの眺め。もの凄いところを国道8号が通っています。高速道路は海の上です。
(左)昨年はもの凄い雷雨に見舞われて行けなかった旧北陸線のトンネルを見に行きました。(中・右)260段ぐらいの階段を下ってトンネルへ。この親不知レンガトンネルは、土木学会選奨土木遺産です。入り口に懐中電灯があり向こう側へ抜けられますが、ひとりで歩きたくはないので戻りました。歩いてきたご夫婦が、お化けは出なかったけどコウモリがいたと。
(左)キオン(黄苑)キク科。(中)アカショウマ(赤升麻)ユキノシタ科チダケサシ属かな。生薬です。(右)ウツギ(空木)アジサイ科ウツギ属。「夏は来ぬ」も卯の花です。いずれもトンネルへ行く道すがらに咲いていました。他に見られた植物は、ヤマウド、アカソ、シシウド、マタタビなど。
(左)少し糸魚川方面に戻って展望台からの親不知。とんでもないところです。(中)出会った長野から来たご夫婦にいい温泉知りませんかと聞いたら教えてくれた親不知ピアパークの信号を山に少し登ったところにある「親不知交流センターまるたん坊」へ。非常に眺めのいい温泉でした。(右)親不知ピアパークで休憩。昨年、息子達とこのレストピアで、鱈汁付きの幻魚丼を食べましたが、超絶美味でした。
夕方少し前にマリンドリーム能生に戻りました。しばらくして隣に一台の車が。車中泊ですかと聞かれました。秋田の方で、なんでも20日かけて鹿児島まで車中泊の旅をしてきたとか。印象派の巨匠、クロード・モネの絵画の様な極上の夕焼けを鑑賞しながら彼と色々な話をしながらささやかな酒宴をしました。防波堤にたくさんいたウミネコが次々と沖へ飛び去って行きました。初日に、防波堤の向こうに島影の様なものが見えたのは、佐渡ヶ島と判明しました。地元の釣り師の若者二人と話したり、2歳の可愛い女の子と話したり、楽しい一日でした。
3日目は、糸魚川のフォッサマグナ・ミュージアムと奴奈川神社へ。マリンドリーム能生で昼食してまたまた蟹を買い、高田城跡へ。夜は信州の信濃町の道の駅へ。
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