冠着山(姨捨山)、鏡台山と続いて、今回は麻績村(県外の人はおみむらって読めないでしょうね)と長野市大岡(旧大岡村)に跨る聖山(1447.2m)へ登ってきました。聖という名前の通り、かつては修験の山でした。その大きな山体は、善光寺平からもよく見え、山頂に大きなアンテナがいくつも建っているので山座同定がし易い山です。善光寺平南部では昔から「聖曇れば雨、冠着上がれば晴れ」と言われてきた観天望気の山です。冠着山、四阿屋山と合わせて筑北三山といいますが、360度の大展望は本当に感動ものです。今回は、聖湖から別荘地を登り三和(みつわ)峠に駐車。ここを起点としました。他にかつての「塩の道」を歩く坊平からのコース、聖山パノラマホテルから遊歩道を登るコースなどがあります。★聖山登山マップ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/2c/e418b3c53375cb792a9bb120c2d9ae13.jpg)
山頂までは、最初と最後に急登がありますが、中間は写真のようななだらかな尾根歩きで、植生も豊かで色々な花が楽しめました。尾根が東西に伸びている山は南北で気候が異なるため植生に変化が大きいのです。山頂までは1時間半とありますが、今回は撮影しながらでも1時間で着きました。帰りはやはり撮影しながらですが、30分でした。初心者や子供でも登れるいいコースだと思います。熊鈴は付けましょう。
シシウドが咲いていました。帰りに大岡側の聖山パノラマホテルまで行ってみましたが、道沿いのシシウドが高さ3mもあり驚きました。
最後はシシウドの花で吸蜜するヒラタアブの仲間。蜂群崩壊症候群(ccd)といって全世界的にハチやハナアブが農薬や殺虫剤によって激減しています。「ノアザミでハナアブが鳴らす人類への警鐘」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/2f/3b4c9186331d6ed644fbff44affe0c73.jpg)
登山道途中の林下には、キンポウゲ科のサラシナショウマ(晒菜升麻)が咲き乱れて揺れていました。しばらく見とれていました。ナデシコ科のフシグロセンノウ(節黒仙翁)。ポンと咲く(触れた瞬間にポンと開くのを見たことがあります)色も派手な花ですが、日陰を好む植物です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/2f/4944ed291a5ea484788197229233632d.jpg)
シロヨメナと思ったのですが・・。右は、麻績村のサイトにもムラサキシロヨメナと書いてあるのですが、冠毛の感じからするとノコンギクでしょうか。葉も艶がないですし。シロヨメナは、ノコンギクの亜種で、交雑種もあるそうですから、増々混乱します。ヨメナは耕地周辺に多く、山地で見かけることはまずないそうです。野菊の同定は本当に難しいですね。写真だけでなく実際に採取してきてつぶさに観察しないと同定は無理です。
最後はキク科のキオンの残花。別名は、ヒゴオミナエシ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/2a/fb98ed2c7528164039f24e10daad4a6f.jpg)
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)。いかにも曰くありげな名前ですが、関屋は、関所の番小屋。関屋のある箱根に多く見られることから関屋の秋丁字と呼んだのだそうです。チョウジは香辛料のクローブのことで、江戸時代は香辛料というより、香料や薬として用いられたようです。風に揺れてピントが定まらず、中途半端なカットになってしまいました。
中央のヤマトリカブト(山鳥兜)は、全草が猛毒で知られています。キンポウゲ科の花は毒草が多いので要注意です。
最後はシソ科のジャコウソウ(麝香草)。花ではなく、葉や枝をゆするとジャコウの匂いがかすかにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/bf/3fac9b47cc961f82999775eaa528414b.jpg)
キキョウ科のソバナ(岨菜・蕎麦菜)。若葉は山菜で、茹でてお浸しや汁の実にしたり、飯に混ぜたりして食べるそうです。
中はオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)。黄色い花の咲くオミナエシより茎が太いのが特徴。オトコエシミフクレフシというゴール(虫えい)ができます。別名は、オミナエシを粟に見立てて女飯と言うように、オトコエシを白米に見立てて男飯とも言います。
最後はキク科のヤマハハコ(山母子)地下茎で植えるので、林道脇などに群生します。白いハナビラ状のものは総包片で、中央の黄色い部分が花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/06/7667c0cbb11c6616502c059c9f0a85d1.jpg)
キク科のタイアザミ(大薊)。ナンブアザミの変種。次は、薊に似ているけれどキク科のオヤマボクチ(雄山火口)。根は山菜のヤマゴボウ。信州では飯山市の富倉蕎麦が、この葉の繊維をつなぎに使うので有名です。富倉蕎麦の汁は、現在は普通の蕎麦つゆですが、元々は大根の味噌漬けを煮だした独特のものだったそうです。オヤマボクチの繊維は、上杉謙信が火縄銃の火種としても使ったとか。
最後は、鏡台山の山頂に群生地があったキク科のハンゴンソウ(反魂草)。これも若芽は山菜です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c5/2d382f66e6e2db322ea4c8eb37fb4276.jpg)
キノコもあちこちにたくさん出ていました。まずはベニテングタケ(紅天狗茸)。幻覚症状の出る毒キノコですが、信州では、これを塩漬けして毒抜きをして(完全には抜けない)食べる人達がけっこういます。友人でも何人かいますが、興味本位で食べるようなものではありません。かのバイキングは、戦の前にこれを食べて士気を上げたそうです。
次は、絶対に間違っても食べてはいけない世界三大毒キノコのひとつ、ドクツルタケ(毒鶴茸)。だいたいこれ1本で8人分の致死量の毒があります。別名は、死の天使。ただし、これを何本かポットントイレに入れておくと、ひと夏ハエが発生しません。しかも生分解するので環境を汚しません。ネオニコ系の殺虫剤などより、よほど安全です。
最後はたぶんオシロイシメジ(白粉占地)。これも最近は毒キノコに分類されていますが、友人知人にはこれを好んで食べる人もいます。ただしキノコは、4000種類以上もあり、中には同定されていないものもあります。近縁種の猛毒キノコだってあり得ます。特に白いキノコは要注意です。キノコ屋の言葉に、「どんなキノコも一度は食べられる」というのがあります。でも猛毒だった場合、二度目はありません。昨今は放射能汚染の問題もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/5e/03d4fc5c7f63aa4e734e47ec17b8afcb.jpg)
青っぽいキノコ。ベニタケ科のカワリハツ(変わり初)の青緑系か、クサイロハツ(草色初)か。どちらも可食なんですが、アイタケもそうですが、この色は食欲がわきませんね。カワリハツは、赤、紅、白、黄、茶、緑、紫、黒と色々あるのですが、素人は手を出さないほうが賢明です。
次はカラカサタケ(唐傘茸)。傘の直径が20センチもあります。これは食菌で、私もフライにして食べたことがありますが、近縁種に猛毒のものがたくさんあるので完全に同定できないなら食べない方がいいです。
最後は、信州人垂涎のキノコ、ハナイグチ(花猪口)。信州では時候坊(ジコボウ)といった方が通りがいいでしょう。但し、ハナイグチは落葉松林にしか出ない菌根菌ですが、赤松林に出るヌメリイグチも地元ではジコボウといいます。今回は20本ほど採りました。甘い香りと強いぬめりがなんとも言えません。除染してからキノコ鍋やキノコうどんにします。ところで、聖高原では、別荘地の敷地内や旧大岡村の財産区ではキノコ狩り禁止なので注意してください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/66/8e1b2d5478bb62ab1c2c6cb7e3cf394d.jpg)
最後になんといってもこれが一番の、山頂からの大展望を取り上げなければいけません。当日は結構雲が多かったのですが、それでも北アルプスのスカイラインは綺麗に見えました。蓮華岳、白馬三山。鹿島槍ヶ岳と五龍岳は、最初雲の中でしたが、待っていると雲が切れました。この日の山頂は、男性が4人、女性が4人と同数でした。山ガールが増えましたね。本当に。一緒に山を楽しめるパートナーがいるって素敵ですね。別に百名山でなくてもいいのです。山に優劣などありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/a1/f3869c68b4595cab507fbb318bb5fa1e.jpg)
眼下に麻績村。長野自動車道の麻績ICが見えます。田んぼの稲穂が黄金色に輝いています。友人の女性と、その小さな子供達が住んでいるんですけど、放射線量も善光寺平より少ないし、自然も豊かなので、きっといい子に育つでしょう。
真ん中は、長野盆地(善光寺平)南部。左下は千曲川。その右上に鏡台山から妻女山、斎場山、薬師山へと続く戸神山脈が見えています。その奥が象山。その奥が金井山。一番右奥には笠ヶ岳の三角が見えています。そして、聖山が凄いのは、この反対側に行くと安曇野が見えるのです。ひと目千里の聖山。美ヶ原と同様に山頂にアンテナが建つわけです。
一番右は、左に根子岳、右に四阿山。浅間山と蓼科山、八ヶ岳連峰もいっ時でしたが見えました。中央アルプスも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/c2/ba29bd25a7d0b0b343c90fe7d86742ce.jpg)
北信五岳の方面は、雲が多くわずかに見えたり見えなかったり。左の高妻山と戸隠連峰は雲の中。その右に妙高、黒姫、飯縄山と続き、その右奥には斑尾山も見えていました。晩秋の空気が乾燥した晴天の日なら、360度の見事な大展望が得られるでしょう。天気がいい日にまた来たいと思います。
★京ヶ倉から見た聖山(一番左のアンテナの建っている山)。
★虫倉山から見た聖山。
★鏡台山から見た聖山。
★五里ヶ峯から見た聖山。
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◆この度、「信州 山の日」制定に伴い、「信州 山の達人」の募集がありましたが、私がそのひとりに選ばれました。妻女山SDP(里山デザイン・プロジェクト)の活動や、ブログ「モリモリキッズ」や当サイトでの情報発信活動が、「独自性」「継続性」「有効性」「発信力」の観点から優れていると認められ、選考されたということです。今後も、里山保全活動や、里山インタープリター、ネイチャーフォトなどに力を入れていくつもりです。
妻女山SDPの活動記録は、■MORI MORI KIDS Nature Photograph Galleryのインデックスの妻女山SDPか当ブログ「モリモリキッズ」をご覧ください。
必見!◆新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間:JEPA(pdf)ネオニコチノイド系農薬は、松枯れ病だけでなく、水田の除草剤やカメムシの除虫、空き地の除草剤や家庭用殺虫剤に使われていますが、元はベトナム戦争の化学兵器の枯葉剤と同様で(代表的なのがラウンドアップ:グリホサート剤)、脳の発達障害、多動性障害(ADHD)を引き起こす強力な神経毒の『農薬』ではなく、『農毒』です。
★妻女山山系の自然については、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。蝶の写真はこちらにたくさんあります。
★ネイチャーフォトのスライドショーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌やオオムラサキ、ニホンカモシカのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。
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山頂までは、最初と最後に急登がありますが、中間は写真のようななだらかな尾根歩きで、植生も豊かで色々な花が楽しめました。尾根が東西に伸びている山は南北で気候が異なるため植生に変化が大きいのです。山頂までは1時間半とありますが、今回は撮影しながらでも1時間で着きました。帰りはやはり撮影しながらですが、30分でした。初心者や子供でも登れるいいコースだと思います。熊鈴は付けましょう。
シシウドが咲いていました。帰りに大岡側の聖山パノラマホテルまで行ってみましたが、道沿いのシシウドが高さ3mもあり驚きました。
最後はシシウドの花で吸蜜するヒラタアブの仲間。蜂群崩壊症候群(ccd)といって全世界的にハチやハナアブが農薬や殺虫剤によって激減しています。「ノアザミでハナアブが鳴らす人類への警鐘」
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登山道途中の林下には、キンポウゲ科のサラシナショウマ(晒菜升麻)が咲き乱れて揺れていました。しばらく見とれていました。ナデシコ科のフシグロセンノウ(節黒仙翁)。ポンと咲く(触れた瞬間にポンと開くのを見たことがあります)色も派手な花ですが、日陰を好む植物です。
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シロヨメナと思ったのですが・・。右は、麻績村のサイトにもムラサキシロヨメナと書いてあるのですが、冠毛の感じからするとノコンギクでしょうか。葉も艶がないですし。シロヨメナは、ノコンギクの亜種で、交雑種もあるそうですから、増々混乱します。ヨメナは耕地周辺に多く、山地で見かけることはまずないそうです。野菊の同定は本当に難しいですね。写真だけでなく実際に採取してきてつぶさに観察しないと同定は無理です。
最後はキク科のキオンの残花。別名は、ヒゴオミナエシ。
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セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)。いかにも曰くありげな名前ですが、関屋は、関所の番小屋。関屋のある箱根に多く見られることから関屋の秋丁字と呼んだのだそうです。チョウジは香辛料のクローブのことで、江戸時代は香辛料というより、香料や薬として用いられたようです。風に揺れてピントが定まらず、中途半端なカットになってしまいました。
中央のヤマトリカブト(山鳥兜)は、全草が猛毒で知られています。キンポウゲ科の花は毒草が多いので要注意です。
最後はシソ科のジャコウソウ(麝香草)。花ではなく、葉や枝をゆするとジャコウの匂いがかすかにします。
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キキョウ科のソバナ(岨菜・蕎麦菜)。若葉は山菜で、茹でてお浸しや汁の実にしたり、飯に混ぜたりして食べるそうです。
中はオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)。黄色い花の咲くオミナエシより茎が太いのが特徴。オトコエシミフクレフシというゴール(虫えい)ができます。別名は、オミナエシを粟に見立てて女飯と言うように、オトコエシを白米に見立てて男飯とも言います。
最後はキク科のヤマハハコ(山母子)地下茎で植えるので、林道脇などに群生します。白いハナビラ状のものは総包片で、中央の黄色い部分が花。
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キク科のタイアザミ(大薊)。ナンブアザミの変種。次は、薊に似ているけれどキク科のオヤマボクチ(雄山火口)。根は山菜のヤマゴボウ。信州では飯山市の富倉蕎麦が、この葉の繊維をつなぎに使うので有名です。富倉蕎麦の汁は、現在は普通の蕎麦つゆですが、元々は大根の味噌漬けを煮だした独特のものだったそうです。オヤマボクチの繊維は、上杉謙信が火縄銃の火種としても使ったとか。
最後は、鏡台山の山頂に群生地があったキク科のハンゴンソウ(反魂草)。これも若芽は山菜です。
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キノコもあちこちにたくさん出ていました。まずはベニテングタケ(紅天狗茸)。幻覚症状の出る毒キノコですが、信州では、これを塩漬けして毒抜きをして(完全には抜けない)食べる人達がけっこういます。友人でも何人かいますが、興味本位で食べるようなものではありません。かのバイキングは、戦の前にこれを食べて士気を上げたそうです。
次は、絶対に間違っても食べてはいけない世界三大毒キノコのひとつ、ドクツルタケ(毒鶴茸)。だいたいこれ1本で8人分の致死量の毒があります。別名は、死の天使。ただし、これを何本かポットントイレに入れておくと、ひと夏ハエが発生しません。しかも生分解するので環境を汚しません。ネオニコ系の殺虫剤などより、よほど安全です。
最後はたぶんオシロイシメジ(白粉占地)。これも最近は毒キノコに分類されていますが、友人知人にはこれを好んで食べる人もいます。ただしキノコは、4000種類以上もあり、中には同定されていないものもあります。近縁種の猛毒キノコだってあり得ます。特に白いキノコは要注意です。キノコ屋の言葉に、「どんなキノコも一度は食べられる」というのがあります。でも猛毒だった場合、二度目はありません。昨今は放射能汚染の問題もあります。
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青っぽいキノコ。ベニタケ科のカワリハツ(変わり初)の青緑系か、クサイロハツ(草色初)か。どちらも可食なんですが、アイタケもそうですが、この色は食欲がわきませんね。カワリハツは、赤、紅、白、黄、茶、緑、紫、黒と色々あるのですが、素人は手を出さないほうが賢明です。
次はカラカサタケ(唐傘茸)。傘の直径が20センチもあります。これは食菌で、私もフライにして食べたことがありますが、近縁種に猛毒のものがたくさんあるので完全に同定できないなら食べない方がいいです。
最後は、信州人垂涎のキノコ、ハナイグチ(花猪口)。信州では時候坊(ジコボウ)といった方が通りがいいでしょう。但し、ハナイグチは落葉松林にしか出ない菌根菌ですが、赤松林に出るヌメリイグチも地元ではジコボウといいます。今回は20本ほど採りました。甘い香りと強いぬめりがなんとも言えません。除染してからキノコ鍋やキノコうどんにします。ところで、聖高原では、別荘地の敷地内や旧大岡村の財産区ではキノコ狩り禁止なので注意してください。
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最後になんといってもこれが一番の、山頂からの大展望を取り上げなければいけません。当日は結構雲が多かったのですが、それでも北アルプスのスカイラインは綺麗に見えました。蓮華岳、白馬三山。鹿島槍ヶ岳と五龍岳は、最初雲の中でしたが、待っていると雲が切れました。この日の山頂は、男性が4人、女性が4人と同数でした。山ガールが増えましたね。本当に。一緒に山を楽しめるパートナーがいるって素敵ですね。別に百名山でなくてもいいのです。山に優劣などありません。
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眼下に麻績村。長野自動車道の麻績ICが見えます。田んぼの稲穂が黄金色に輝いています。友人の女性と、その小さな子供達が住んでいるんですけど、放射線量も善光寺平より少ないし、自然も豊かなので、きっといい子に育つでしょう。
真ん中は、長野盆地(善光寺平)南部。左下は千曲川。その右上に鏡台山から妻女山、斎場山、薬師山へと続く戸神山脈が見えています。その奥が象山。その奥が金井山。一番右奥には笠ヶ岳の三角が見えています。そして、聖山が凄いのは、この反対側に行くと安曇野が見えるのです。ひと目千里の聖山。美ヶ原と同様に山頂にアンテナが建つわけです。
一番右は、左に根子岳、右に四阿山。浅間山と蓼科山、八ヶ岳連峰もいっ時でしたが見えました。中央アルプスも。
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北信五岳の方面は、雲が多くわずかに見えたり見えなかったり。左の高妻山と戸隠連峰は雲の中。その右に妙高、黒姫、飯縄山と続き、その右奥には斑尾山も見えていました。晩秋の空気が乾燥した晴天の日なら、360度の見事な大展望が得られるでしょう。天気がいい日にまた来たいと思います。
★京ヶ倉から見た聖山(一番左のアンテナの建っている山)。
★虫倉山から見た聖山。
★鏡台山から見た聖山。
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◆この度、「信州 山の日」制定に伴い、「信州 山の達人」の募集がありましたが、私がそのひとりに選ばれました。妻女山SDP(里山デザイン・プロジェクト)の活動や、ブログ「モリモリキッズ」や当サイトでの情報発信活動が、「独自性」「継続性」「有効性」「発信力」の観点から優れていると認められ、選考されたということです。今後も、里山保全活動や、里山インタープリター、ネイチャーフォトなどに力を入れていくつもりです。
妻女山SDPの活動記録は、■MORI MORI KIDS Nature Photograph Galleryのインデックスの妻女山SDPか当ブログ「モリモリキッズ」をご覧ください。
必見!◆新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間:JEPA(pdf)ネオニコチノイド系農薬は、松枯れ病だけでなく、水田の除草剤やカメムシの除虫、空き地の除草剤や家庭用殺虫剤に使われていますが、元はベトナム戦争の化学兵器の枯葉剤と同様で(代表的なのがラウンドアップ:グリホサート剤)、脳の発達障害、多動性障害(ADHD)を引き起こす強力な神経毒の『農薬』ではなく、『農毒』です。
★妻女山山系の自然については、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。蝶の写真はこちらにたくさんあります。
★ネイチャーフォトのスライドショーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌やオオムラサキ、ニホンカモシカのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。