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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

なごり雪の後に春が一気にやって来た北信濃の里山で(妻女山里山通信)

2013-04-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
  観測史上最も遅いという4月21日の降雪には驚きましたが、驚いたのは動植物も同じでしょう。せっかく咲いた陣場平の編笠百合(貝母)は、ほとんどが倒れてしまいました。わずかに残ったものは、強かったわけではなく、上に枝があって免れたのです。しかし、枯れたわけではないので、結実して種を飛ばす事ができるでしょう。この寒さで、芽吹き始めた山菜も生長が止まってしまいました。その後も晴天はなかなか続かず、タラの芽などは固いまま。ハリギリがやっと開いた状態。

 そんなある珍しく晴れた日、斎場山から土口将軍塚古墳へと下って行くと久しぶりに、私がツイッターのアイコンにしているニホンカモシカのシロに出合いました。視線を合わせながら近づくと逃げてしまうので、カメラで隠しながらゆっくりと近づきます。今回は、二頭の子供が一緒ではないので、かなり近づく事ができました。すっかりと夏毛に替わっていて、一段と美人、いや美獣になっています。

 シロと別れた後、峠を登って行くと、真っ白なズミの花が満開でした。ズミ(酸実、桷、学名:Malus toringo)は、バラ科リンゴ属の1種で、秋には赤い小さな桜ん坊の様な実をたくさんつけます。品種は分かりませんが、桃色の桜もあちこちに咲いています。オオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)かもしれません。ヤマザクラは数が多く、妻女山のあちこちで咲いています。葉が出ると開花するのが特徴で、葉が赤茶色なので、独特な趣があり、私はハイブリッドのソメイヨシノよりも好きです。長寿な桜で、妻女山にも大木があちこちに見られます。サクラは、日本神話にある木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)が語源と言われ、その美しさから、この姫に例えられ、後に佐久良(サクラ)と変化したといわれています。

 妻女山の山裾はヤマブキが黄色に染めています。尾根筋の足下では朱色のクサボケが満開。小さなミヤマウグイスカグラの桃色の花も咲きました。ヤマツツジの蕾もかなり膨らみました。まだ明るい林下では、コクサギの艶々した葉が光っています。見通しの良かった森も、少しずつ景色が塞がれて来ました。熊鈴が必要になってきます。ヤマドリのホロ打ちが聞こえたので、音の方へ行ってみましたが、姿が見えません。この辺りかなと思った瞬間、目の前の倒木の穴から雄のヤマドリが勢い良く飛び去りました。

 カタクリにとっては、少々辛い春になったようで、昨年に比べると花の数が少なく、寒暖の差が激しいためか一斉に咲く姿が見られません。その代わり、順番に咲くため花は長く楽しめそうです。カタクリの群生地には、猛毒のヤマトリカブトがあり、若葉を茂らせ始めました。若葉は山菜にもなるニリンソウと非常によく似ていて、時には同じ場所に生えるので要注意です。信州の春は短くて、ゴールデン・ウィークを過ぎると、里山はもう夏の香りが漂い始めます。

 今回ホッとしたのは、植物に奇形が見られなかったこと。植物の奇形は、放射能だけでなくウィルスや細菌、農薬や環境ホルモンでも起きます。なんでもすぐに放射能のせいにするのは拙速ですが、だからといって放射能の可能性を最初から除外するのは極めて非科学的といわざるを得ません。常に考慮せざるを得ないのが、現在の日本です。そして、植物に起きる事は、いずれ必ず人間にも起きるということです。核は、生物学的に最も反動的な許されざるものなのです。どんな理由があれ認めてはいけない。

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■今年は、福島や首都圏、東京で、放射能による突然死や疾病が顕在化する。身近な人や文化人、芸能人が犠牲になることで・・。それは既に始まっている。福島第一原発からの放射性物質の総排出量は、約90万テラベクレル(テラは1兆)で、原爆の約170倍。空間だけで現在も毎時1000万ベクレル。毎日2億4000万ベクレルが放出中。収束は嘘。さらに地中から海へ流れ出ている総量は見当すらつかない有様。1、2、3号機は、もう手が付けられないレベル。石棺すらできない。4号機はなんとか修理しているが、使用済み核燃料プールが崩壊したら日本は終わり。米でさえ、すでに流れは脱原発。GEのトップでさえそう言明している。米が日本に原発続けさせたいのは、劣化ウランが欲しいから。そして、自国の財政破綻を救うため、TPPで日本から、血の最後の一滴までもぎ取ろうとしている。それに加担する原発村企業官僚自公民マスコミの米隷属グループ。正に彼らこそ日本を滅亡に導く真の売国奴。
チェルノブイリ事故との比較


■千年に一度の地震多発期にある日本。富士山の大噴火に始まった貞観地震の時には、9年後に関東大地震が起き、間に大噴火がふたつ。18年後には、東海、東南海、南海地震が連動したともいわれる仁和地震が起きている。今回もM9の大地震なので、100パーセント噴火があり、1~10年の間に必ず大地震が起きる。速やかに全ての原発を廃炉にし、核燃料を安全な場所に移さないと、間違いなく日本は滅亡する。高レベル廃棄物の処理方法はなく、その見通しさえたっていない。六ヶ所村ももうすぐ満杯。大地震で六ヶ所村が崩壊すれば、その時は人類の終わり。それだけの核廃棄物がある。われわれに時間の猶予はない。

■歴史は繰り返す:864年:富士山噴火/868年:播磨国地震(阪神)/869年:貞観地震M9・貞観津波(東北)/871年:鳥海山噴火/874年:開聞岳噴火/878年:相模武蔵地震(関東)M 7.4/887年:仁和地震(東海南海地震)M9(M=推定)


■原発&放射能情報は、左のツイッターで

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